野外露出
SM調教プレイにおける注意点の六番目として野外露出を挙げたい。
ただし、それが公の場において行われるという意味において、野外露出における注意点はいささか他の項目とは内容を異にする。
場合によっては事件に発展するような事態も想定されるので、他項目とはまた違った意味での注意となる。
野外露出における注意点はコラム「ご主人様学」において既に述べているので、以下、そっくりそのままコピーして貼り付けておく。
S男性諸氏におかれてははSMプレイにおける野外露出は好きだろうか?と、唐突に訊いてみる。
季節は春を迎え、SM野外露出好きにとってはまさに時節到来といったところ。
もちろん、これからSM野外露出プレイを楽しんでみたいといった初心者の方も多数いるだろう。
そこで、俺の経験を踏まえた上での野外露出における注意点を記しておこうと思う。
特に、ご主人様と呼ばれる方々は心して読んで頂きたい。
さて、ここで質問。
野外露出プレイにおいての天敵とは何か?
「おまわりさん!」
こう答えたあなたはまだまだ甘い。
確かに、おまわりさんは天敵だ。
何せ彼らは強大な権力を有している。
俺の過去のSM歴の中で二度、おまわりさんのやっかいになってしまったことがある。
おそらく悪意ある第三者が通報したのだろう。
しかしながら、おまわりさんを怒らせない限り、法的に適用される罪はどうであれ、繁華街等よほど人目に付くような場所での大露出でもなければ訓告、注意、ぼやき、いやみ等で解放される。
おまわりさんもそこまで暇ではないということ。
ただし、おまわりさんによる対応の違いも当然リスクの内だ。
野外露出におけるご主人様学其の一
「おまわりさん、警備員等に見つかった場合、素直に反省の態度を表し、絶対に怒らせてはならない」
偉そうにくどくど言われようが、変態扱いされようが、ひたすら平身低頭で接すべき。
ぐっと堪えて、立ち去ったその背中にアカンベーをしてやればよい。
これができないと、最悪の場合、あなたは社会的にかなりのものを失うことになる。
さて、ここからが野外露出プレイにおける真の天敵の話だ。
中・上級者の方なら既に重々承知、あるいは実際に身を持って経験済みの方も少なからずいるだろうが、真の天敵とはすなわち街の不良達。
特に夜の公園などは野外露出場所として難易度が低いし、また、これからは夜風が気持ちの良い季節でもあるので公園を利用して露出のみならず野外プレイを行う方も多いだろうが、そこは同時に天敵の巣窟であるということを心しなければならない。
そんな一般人でさえ危険性のある場所で女性が裸体を晒し、あまつさえ写真撮影でフラッシュでも焚けば、みすみす彼らを招いているようなもの。
たった一人の目に留まれば、それは電灯に集まる蛾の如く確実にうじゃうじゃと寄ってくる。
血気盛んな、おまけに性欲も盛んな若者たちが、「けっ、何か面白いことね~のかよ、ぺっ(唾)」と、公園の片隅でやっているとき、そこに裸体の女性の姿が見に入ればどうなるかは明白。
何も公園でなくても、真夜中であれば人気のない一般道でさえ危険だ。
で、不幸にして、彼、彼ら、あるいは彼らと彼女たちに絡まれてしまったときに、みなさんならどうする?
おそらく、そんなことは今まで考えたこともなかったはずだ。
はっきり言うが、そのような場合の最善策を現場でいちいち考えていては遅い。
間違いなくその対応を誤ることになる。
あるいは、対応する間もなく相手のペースに取り込まれてしまう。
よって、大切なパートナーを巻き込む可能性のあるありとあらゆる危険なシチュエーションは事前に頭の中でシュミレートしておくべき。
パートナーから敬意を持ってご主人様と呼ばれたいのなら、この程度の努力は当然だ。
で、さっきの答えだが、これはもう一律同じ。
もしからまれた場合、相手が単独であれ複数であれ、一切の会話はせず、要するに無視して、ただちに現場を去ること。
言うまでもないが、脱出すべきは人気の多い方向だ。
パニックになってより暗い方へ向かってしまえば更なる窮地に陥ることになる。
カッコ悪かろうが、みっともなかろうが、そんなことはどうでもいい。
この場合、パートナー及び貴男の身の安全が最優先となる。
それで後々貴男のことをバカにするようなパートナーなら、悪いことは言わない、即刻お別れなさい。
この場合最悪なのが、映画の主人公のごとく相手をやっつけようとすること。
相手が一人で、彼がゴボウや蚊トンボのように見えても絶対にいけない。
いわんや正拳突きと回し蹴りで次々ノックアウト...はっきり言ってアホだ。
貴男が余程の達人でない限り、否、余程の達人であっても、格闘は避けなければならない。
ポケットからナイフ一本出されれば、それだけで形勢は一気に逆転する。
昨今の社会情勢をかんがみるに、その確率は高いと言わざるを得ない。
俺など、からまれた場合、常にそのポケットにはナイフが忍ばせてあると仮定している。
野外露出におけるご主人様学其の二
「からまれたら、ただちに逃げる」
しかしながら、脱出不可能ということも往々にしてある。
何せ貴男は女性を連れており、しかも彼女は写真撮影の見栄え上ハイヒールを履いている場合が多く、更に俺の統計ではどうもM女というのは足の遅い場合が多い。
この場合、相手の出方如何によっては戦闘モードに突入することになる。
相手が二人以上の場合、女性の連れがいるという時点で大きなハンディなので、貴男は負ける確率が高い。
負ければどうなるか...タチの悪い相手だと翌日の新聞にあなた方二人の顔写真が掲載されることになるだろう。
よって、何をどうしろとは言わないが、特に深夜の野外露出プレイにおいてはそれなりの特殊装備というものが必要になってくる。
野外露出におけるご主人様学其の三
「出かけるときは忘れずに」
と、ここまで散々にマイナスの事態を想定した場合のことを書いてきた。
リスク管理の観点からは当然のことであるが、近づいて来る相手が善意の第三者というパターンもこれまた多い。
このような場合、貴男がその場の主導権を完全に掌握している限りにおいて、その第三者にギャラリーになってもらったり、時には参加してもらえばこの上もないプレイのスパイスとなる。
ただし、例え善意の第三者であっても安心しきってはいけない。
複数の場合、あるいは単独でも、困ったことに彼らはしばしば暴走することがある。
人間の性欲がいかなるパワーを生むかは貴男もよくご存じだろう。
よって、善意の第三者であれ暴走や被支配を未然に防ぐため、例え明らかに年上であっても敬語は絶対に使わない(下手に出ない)、恩を着せられるような行為を受けてはならない(ジュースや飯をおごってもらう等)、山中など極端に人気の無い場所には行かない...等々の注意が必要だ。
個人的には、野外露出というのは昼間の方がいいのではないかと思う。
おまわりさんという問題はあるものの、夜間より遙かに安全だし、野外露出愛好家はそのほとんどにおいてプレイの光景をカメラで撮影すると思うが、あるいは、そもそも撮影のためにプレイを行っている場合も多いが、いずれにせよ、昼間は絵になる。
野外露出写真は辺りの様子を一緒に画面に入れることにより作品の値打ちが増すが、夜間の場合はどうしても暗闇に女性だけが浮かび上がったような写真になってしまう。
これでは絵ずらとしていまいちだ。
ということで、野外露出におけるご主人様学其の四
「撮影メインであれば夜間の街中より、昼間の街外れ」の一項を加えておく。
以上、これからの季節柄活発になると思われる野外露出についての基本的な注意点を挙げたが、その他にも事前に考慮しておかなければならない事項が様々にある。
その全てをいちいち書くのは面倒なので、ご主人様と呼ばれる人種の方々はこれを機会に一度シュミレートしてみるといい。
いつの日か、必ずや役に立つはず。
ご主人様学も実に奥が深いのだ。
shadow
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