監禁プレイ
SM調教には多くの手法が存在する。
大分類として
・肉体的な責めに属するもの
・精神的な責めに属するもの
・その両面に属するもの
これら三つのカテゴリーに分類することができる。
今回紹介する監禁はもっぱら精神面に属するM女の調教手法である。
「監禁されたい...」
このような願望を持つM女の精神構造は主に二つに分かれるようだ。
一つは、主の愛情を一身に受けたいというケース。
もう一つは、完全なる現実逃避としての監禁である。
主からの愛情を一身に受けたいと望む場合、確かに監禁は悪くない手段だ。
監禁された女は主のプライベート領域にいながらにして家事などをやらされることもなく、もちろん働く必要もなく、ただただ所有され、そして食事等の面倒も全て見てもらえるわけだ。
これを愛情と解釈したところで間違いであるとは言えない。
あるいは、
「この人は監禁してしまうほどに私のことを好きなのだ...」
このような歪んだ解釈も発生する。
男の側にしてみれば女に対する独占欲は軽度なものであれば自分の名前のTATTOを入れる、そこから発展して監禁や殺人ということになる。
殺人については、死をもって○○歳の彼女が永遠に俺のものになる、そんな心理だ(注)。
監禁という特異な状況下では歪んだ愛情が発生しやすい。
ハイジャックや銀行強盗により人質になった人々と犯人との間に奇妙な連帯関係が芽生えてしまうことは心理学の研究ではつとに有名だ。
要するに時間の経過と共に人々はなぜか犯人側に同情する傾向にある。
そういう意味において監禁は非合法ではあるものの愛情を獲得する有効な手段であると言える。
監禁された少女と犯人が結婚し、罪に問われなかったという事件も記憶に新しいのではないか。
監禁が独占愛を望んでいる女に対して行われるものであれば、どれほどの愛情を感じるのか?
M女の欲求を相当程度満たすであろうことは想像に難くない。
さらに言えば、監禁は洗脳の手段としても強力なものであるが、ここでは述べない。
一方、現実逃避としての監禁は愛情を求めるゆえの監禁とはかなり毛色が異なる。
特異な例に思われるかもしれないが、決してそうではない。
もし会社に行くのが憂鬱で人生を苦痛に思っている女性が監禁されるとどうなるか。
命の保証がある限りにおいて、ある種の安心感を覚えるようだ。
過去の経験を述べれば、もちろんお互い合意の上での監禁プレイではあるが、特にうつ傾向にあるM女に対しての監禁には、それによって得られる安心感には目を見張るものがあった。
これを端的に表現すれば、彼女たちは身体を監禁されることによって最大限の心の自由を得るという逆説的な心理現象が生じる。
何事にも頭を煩わせることなく、社会の一切から断絶された状況でただ監禁されていればよい。
特に危害を加えられるわけでもなく、もちろん命の危険があるわけでもなく、特異な環境下ではあるものの衣食住が保証され、たまに俺に犯されたり責められるだけだ。
そして彼女たちにとってはそれが何よりの喜びであったりもする。
その結果、うつの症状が劇的に改善するのだから、まさに願ったり叶ったりである。
将来、俺がある程度以上の規模のプライベートダンジョンを得た場合、うつ治療及び疑似体験を目的とした監禁サナトリウムをやりたいと真剣に考えている。
衣食住は保証し、事前に申告した期間まではきっちりと監禁される。
宿泊費(?)は無料だが、その代償として俺や来客の性のオモチャになってもらう。
どうだ?
俺は大まじめだ。
監禁を望むM女は決して少なくない。
しかしながら、社会に属している以上はそう簡単に監禁を体験できるものではない。
そこで週末プチ監禁といったような概念が出てくる。
大型犬用の檻を室内に設置すれば手軽に女にプチ監禁を体験させてやることができる。
もちろん本格的な監禁も可能であるので、部屋に余裕があるなら檻はぜひ揃えておきたい調教アイテムだ。
檻といえばペットプレイにも通じるものがあるが、そもそもペットプレイも主の愛情を一身に集めたいという願望ゆえに行われる場合が多いので、これは当然のことだろう。
そういう意味において、監禁したM女に対して首輪を付けるのも有効であるという仮説が導き出されるし、これは実際に有効だ。
檻と首輪はセットという考えがよい。
もはや古典となりつつある八つ墓村において座敷牢が出てくる。
地主が美しい村娘を監禁してしまうのだ。
少年の頃、金田一耕助シリーズでこのシーンを見ては甘美な思いに浸ったものだ。
以来、座敷牢は俺の理想の監禁方法の一つとなっている。
その他、洋館や古城の地下にある石畳の牢屋、蔵なども素敵な監禁空間だな。
決して先方の同意なくして監禁を行ってはならない。
いくら洗脳しやすい環境になるとはいえ、結婚に至るケースなど稀だ。
また、事前に同意を取っておくことによいり種々のトラブルを未然に防ぐことができる。
もし監禁の最中に女の両親が怒鳴り込んできて、その勢いにつられて女も無理矢理監禁されたと主張した場合、あなたの顔写真が翌朝の新聞に載ることになる。
監禁中に外出する場合も最大限の注意が必要だ。
もし火事にでもなった場合、両者にとって悲惨な結末を迎えることになる。
このようなことに注意をしつつ、充実した監禁ライフを楽しんで頂きたい。
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