ボツコラム特集その1
「shadow先生」
毎日M女性たちにメールを書いていると、時折自分が学校の先生にでもなったような気がする。
優秀な生徒がいると思えば、なかなか出来の悪い生徒もいたりして、更にその思いは強まる。
このサイトは私設のSM学校でもある。
さながら俺は全学年の生徒を一人で受け持つ分校教師のようなものか。
活動に誇りは持っているけれど、さりとて偉いとか凄いとか、そういうこととは全く違う。
この傾向は以前からあったのだが、最近益々強まってきたのでコラムにて書こうと思う。
みんなから送られてくるメールやメッセージを読んでいると、どうも俺のことを雲の上の人か何かのように感じているのでは?と思う節が多々ある。
男性からのメールにしてもshadow先生やらshadow様で始まるものがほとんどだ。
女性からのメールなら、「お忙しい中、最後まで読んで頂きありがとうございました」、という一言がかなりの高確率で最後に添えられている。
一国の首相でもあるまいし、例え長文であれメールを読む時間くらいは充分にある。
更に返事を送れば、「まさか返事が来るとは思いませんでした!!」と、その場でひれ伏してしまわんばかりの恐縮ぶりだ。
中にはファンレターまがいのメールもあり、もちろんもらうと嬉しいのだが、それらの返事にはしばしば苦労させられる。
声を大にして言うが、俺は雲の上の人でも何でもない。
ただの一先輩、あるいは、たまたまサイトを運営しているSM好きの男に過ぎない。
特に女性には、同じSMという世界に興味を持つ同好の者として、もっと気軽にメールを書いてくれればと思う。
実際に会った人ならよく知っていると思うけれど、結構気さくで豪快な面もある男だ。
みんなからは「下町の調教師」とでも思ってもらえれば嬉しく思う。
shadow
「演歌歌手」
年初の雑記で、「あなたがたM女性は大切な日本の伝統を守っている」と書いたら、「私は一体何を守っているというのでしょう?」という質問を複数受けたので、若干の加筆を。
例えば日本女性の美を歌い上げる女性演歌歌手には一定のスタイルが確立されている。
そんな彼女たち演歌歌手は、その外見及び物腰において誰がどう見てもM女性の典例だ。
少々古風な話し方、着物姿、うなじを強調した髪型、切なげな歌詞がそのイメージを一層強固なものにする。
もちろん、一口にM女性といっても様々なタイプが存在するので、それら全てに当てはまるわけではないけれど、俺のまわりにいるM女性の多くに演歌歌手の匂いを感じるし、TVで演歌歌手を目にすると、そこに彼女たちの姿を見る。
俺にとってM女性とはまさに日本の伝統美に直結している。
地面に直に座って煙草を吸っている女性など、俺に言わせればもはや女性ではない。
先日など、駅のホームの地べたに座って化粧をしている女子校生二人組を見た。
一歩街に出ればそんな光景が不思議でない昨今、M女性はもはや日本の宝だ。
そんな彼女たちへの最高のメークはなんといっても縄化粧である。
女性演歌歌手の緊縛姿を想像しても何ら違和感を感じないのは俺だけではないだろう。
俺はモーニング娘などには毛ほどの興味もないが、石川さゆりだとちょっといいなと思ったりする。
もちろん、TVで目にする女性演歌歌手像は少なからず意図して作られたものだろうが、俺の回りにいるM女性の中に秘められた天然のそれを感じたとき、どれほど心躍り、また、勃起することか。
例え着物を着ていなくとも、しおらしい言葉遣いでなくとも、俺はそれを敏感に感じ取ることができる。
そんな女性を麻縄で緊縛し、あまつさえ体を自由に弄べる喜びは一体何に勝ると言うのか?
shadow
「メス豚一号」
メス豚一号と最初に会ったのはいつ頃だったろうか?
メス豚一号と今までに何度会ったろうか?
はっきりと思い出せない。
それどころか、そえなりの回数に渡って会っているにも関わらず、メス豚一号の声さえ思い出せな。
しかし、それも無理はない。
ここのところこのメス豚一号からは、「はい、ご主人様」という言葉しか聞いたことがないのだから。
年齢も知らない。
趣味も知らない。
ハンドルネームも既にどこかに行った。
ただ、メス豚一号と呼ばれるのみ。
何か小難しい仕事をしていると最初のメールにあったが、もうそんなことはどうでもいいだろう。
お互いはいつも、その本能でのみコミュニケートしている。
よって最近では、この「はい、ご主人様」という言葉にも違和感を、あるいは、不満を持つようになった。
なぜメス豚が人の言葉を話すのだろうか?
以前、読みかけの本を1、2時間朗読させたことがあったが、今思えばあれは完全な誤りであった。
もう二度とあんな過ちを犯すようなことはしないだろう。
次からは耳栓でも使って言語によるコミュニケーションを排除すれば、より完全なメス豚に近づくかもしれない。
メス豚ゆえ、バックでしか抱いてもらえない哀れな存在。
そのことについてどう感じているのか訊いてみたい気もするが、それでは己の美学を自らで破壊することにもなるし、今更野暮な質問でもある。
ある時、バックで突いている最中、床に滴り落ちる水分がギャグボールの穴から滴る唾液だけでなく、涙も混じっていることを知った。
悲しいのか、メス豚?
いや、きっと歓喜の涙に違いない。
メス豚たちは心地よい感触をした穴付きの肉奴隷になりたがっている。
欲望のおもむくままただ好きなように遊び、苛めればいいのだ。
shadow
「個室ビデオ」
風邪で咳が止まらない一月のある土曜日。
ゆっくり部屋で療養するつもりでいたのだが、元来休日に部屋で過ごすということが苦手なので、病人にもかかわらずどうも体がムズムズしてくる。
一度そう感じ始めると窓の外の人の気配も、バイクが通り過ぎる音も、平日とは明らかに違ったものに聞こえるから不思議だ。
遠出の気力体力はないにしても、せめて駅前の本屋まで散歩してみたくなる。
コンビニに寄ってアイスクリームを仕入れるのも悪くないという考えも追い風になり、とうとうコンコン咳をしつつも服を着た。
しかし書店への道中、何気なく皮ジャンのポケットに手を突っ込むとティッシュが一袋入っていた。
よく駅前で配っている例のあれだ。
何のティッシュかと取り出してみれば、「個室ビデオオープン!只今キャンペーン実施中」と書いてある。
読めば、今なら一時間100円でビデオが見放題ではないか。
それならば家で寝転ぶのも、個室ビデオで寝転ぶのも大した違いはないだろうと、一日個室ビデオで療養するのも有りか?という発想になった。
仮に10時間いたとしても1,000円だ。
個室ビデオでのんびりビデオを観るなどこんなときでないとなかなかできないので、そう思うと一気に心は傾く。
結局、病気の身も忘れて一駅隣にある個室ビデオ店まで足を延ばしてみた。
そもそも個室ビデオとは鑑賞部屋付きのレンタルビデオ屋みたいなもので、
料金はビデオ一本いくらではなく、分単位、あるいは時間単位となっている。
相場は一時間1,000~1,500円といったところか。
よって、一時間100円というのは格安である。
ビデオといってもその大方はアダルト系で、隅っこに通常の映画が申し訳程度に置いてある。
こんな場所で誰も普通の映画など観ないのだが、それでも置いてあるのは法律とのからみであると以前友人から聞いたことがある。
店の中に入るとラブホテルのような顔の見えないカウンターがあるが、先ずはカウンター横にある小さめの買い物かごを一つ取る。
この中に見たいビデオを入れてカウンターに持っていくわけだ。
一度に持ち込める本数が決まっているので、それをチェックしておく。
終電に乗り遅れた時、宿代わりとして個室ビデオを何度か利用したことがあるので多少勝手は知っている。
この店では持ち込み可能が6本までとある。
ちなみに、交換は何回でもOKだ。
ビデオ棚はジャンル毎に区分されていて、制服、人妻、盗撮、巨乳、フェラ、アナル等々といった具合だ。
他のコーナーには目もくれずSMの棚に向かう。
別にSMのビデオを見て興奮したいとかそういった心情ではなく、SMのプロ(こうしてビデオに出演しているのだからプロだろう)と呼ばれる人々は一体どんなプレイをしているのか?
素晴らしい技があるのなら盗んでやろう。
いささかそんな学究的なものだ。
タイトルの横に緊縛師やら調教師の名前のあるSM系ビデオを適当に6本放り込んでカウンターに持っていく。
さぞかし、マニアックな客だと思われたことだろう。
ビデオを受け取ってルームナンバーを指定されると、その個室に入る。
広さはせいぜい一畳半程で非常に狭い。
背もたれとTVでほぼ一杯だ。
ティッシュとゴミ箱もあり、ビデオを見ながらオナニーにふけるのが本来の個室ビデオの使い方であると思われる。
一応ビデオで見ることのできた緊縛師及び調教師の名前を挙げておこう。
志摩紫光(その筋ではかなり有名)
乱田舞(この人も有名)
濡木夢知男(凄い名前、好感度大)
Mr.ミネック(マリックのSM版!?)
TOJIRO(ヒゲおじさん)。
ちょこちょこ交換しつつ15本ほど観た概ねの感想としては、その道のプロということで何か衝撃的な映像を期待してしまうのだけれど、そう大したものではない。
ただしセットや道具が本格的なので、それがビジュアル的に素人の責めとは一線を画すこととなっている。
誰とは言わないが、作品によっては観るに値せずに終始早送りというものもあった。
みなさん、緊縛の要領はいい。
みなさん、やたらバイブを使いたがるのは頂けない。
バイブにコンドームを装着するのがトレンドのようだ。
みなさん、やたらとイカせたがる。
みなさん、垂直負荷設備の使い方が上手い。
みなさん、セックスしない。
みなさん、フェラもさせない。
縛りのバリエーションは同じ亀甲縛りにしても人によって異なる。
(俺が表現するところの)蛇のようなSMは見られなかった。
SM的なパワーがあるのはプロではなくむしろハイアマチュア。
そんな感想を抱きつつ、その後、家に帰って自分のビデオを見てみたが、遙かにこっちの方が凄いから不思議だ。
「人の振り見て我が振り直せ」と諺にはある。
俺は既に他人のプレイを参考にすることはなくなったが、それでもこういうサイトを運営する以上、一般的なSMの傾向をたまにチェックするのも義務の一つだろう。
SMビデオを見ている初心者の方も多いと思うが、あるいは、SMビデオを見てこの世界に興味を持った方も少なからずいると思うが、ビデオとはあくまで売るための商売ベースで作られているので、
あれこそが真のSMだと思ってはいけない。
そもそも、ディレクターという存在などSMには必要ないのだ。
ビデオ中の緊縛師たちはサディストというよりもエンターティナーという呼び方こそが相応しい。
それはSMショーも同じこと。
参考にすれども、指針にせず。
これは大切なことだ。
気が付けば、俺の咳は止まっていた。
shadow
決して金遣いが荒い方ではなかったのだが、ことデジカメに関しては例外らしい。
物欲がどうにも止まらず、こんな経験は初めてだ。
今月既に一台購入したが、先週末にニューモデルの発表があり、また新たに一台買おうとしている俺がいる。
今度のFinePixはハニカムで600万画素オーバーだそうだ。
サンプル画像を見たが、フジ機らしく発色の良さは抜群である。
今までフジのデジカメは使ったことがないのだが、俺のスタイルで撮影するとどんな絵になるのだろうか?
それを考えるとワクワクする。
下手すれば発売初日に買っているかもしれない。
これだけカメラに投資しまくっている俺に撮ってもらえる女性はつくずく幸せだと思う、と書けば偉そうか。
別にナルシストではないが、カメラマンの悲劇は自分で自分を撮れないことだ。
今まで他人の写真は大量に撮影したけれど、こと自分の写真となると驚くほど少ない。
どうやら女性は写真好きと写真嫌いにはっきり分かれる傾向があるけれど、少なくとも貴男の愛奴が写真好きである場合、ある程度の投資と技術の習得はご主人様の義務とまでは言わないけれど、甲斐性の内に含まれるのではないだろうか。
日頃の奉仕に感謝し、美しく、エロティックに、あるいは淫乱に撮ってあげるのは素敵なこと。
昔と違って現像の苦労もないのだから、楽しまない手はないと思う。
最も、俺の場合いったん撮影モードに入るとプレイそっちのけになるのでいささか問題はあるが、
それで二人が楽しめるのならそれはそれだ。
shadow
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