パンティー十話
その昔、俺がまだ十代だった頃、車でのドライブデート中にフロントガラスが曇ってしまった。
俺が「前を拭いてくれ」と言うと、拭くのに適当なものがなかったので彼女は自らのパンティーを脱いで、それで曇りを拭った。
とてもそういうことをしそうにない女性だったので、余計にインパクトが強かったこともあるだろうが、あれは生涯で最もエロティックな瞬間であったように思う。
ベットに横たわった女性のパンティーを脱がせようと手をかけたとき、軽く腰を浮かせる動作が好きだ。
「あなたのお好きにどうぞ」
そう言われている気がする。
少年はいつしか宝箱を忘れる。
しかし、パンティーを下ろすという行為は正に宝箱を開けるようなもの。
その時、男は純真無垢な少年に返る。
老人も、ミドルも、青年も、それは変わらない。
すなわちパンティーとは大人の宝箱である。
ねっとり濡れた下着が恥ずかしいと思うのは誤り。
それは発情した証であり、すなわち男の勲章でもある。
むしろ、濡れていないことこそ問題だ。
事前に拭きとったり、下着を代えたりするのは全く無駄であり、不要な行為。
貴女の裸を前にして、男性の股間が全く膨らんでいなくても平気か?
下着においてアナル部の汚れは最大限注意しなければならない。
穴あきパンティーが最もセクシーだとするのはナンセンスだ。
ずらす、脱がす、破る。
これら心躍る行為を放棄している。
俺に言わせれば、あれは完全にギャグ商品である。
パンティーの色は白か黒に限る。
が、常々そう主張してきたので、単にそれ以外の色の魅力を知らないだけかもしれない。
例え貴女が熱烈なミッキーファンであっても、プリント入りのパンティーは決して履かないことを強く薦める。
ガーターに喜ばない男はいない。
Tバックや紐パンも然り。
男のそれと違い、女性のパンティーはかなり攻撃的な性格を有する。
大いに利用すべし。
「趣味はお菓子作りと下着集めです」
これほどシンプルかつ効果的な自己紹介を俺は他に知らない。
shadow
shadowへ何かメッセージをどうぞ(相談やSM調教依頼等お気軽に)