三方良し

こういうSMサイトを運営していると既婚者からの調教依頼もよく頂戴する。

俺の大雑把な感覚では、2/5が既婚者といったところか。

既婚者に対する調教といえば、何やら俺が家庭をぶち壊しているような、そんなイメージを抱かれるかもしれないが、必ずしもそうではないということを知ってもらおうと思い当コラムを書くことにした。

三方良し、という言葉をご存じだろうか?

これは近江商人の商訓であり、仕入れ先良し、売り手良し、買い手良し、を意味する。

つまり、一つの商いによって皆が得をする、満足するということである。

俺はこの商訓を当サイトに当てはめて、俺良し、M女よし、家庭良し、としている。

信じられない人には信じられないだろうが、人妻M女の願望が叶ったり心身の欲求不満が解消されたりすると、それが良いガス抜きとなって逆に家庭が円満になるのだ。

円満という言葉に違和感や反発を感じるなら、円滑と言い換えてもらっても結構。

本人が自覚しているM性の隠蔽や放置は単に夫婦間がセックスレスであるということよりも問題の根が深い。

こうなれば夫に優しく抱かれれば抱かれるほどに欲求不満が増すことになる。

せっかくのセックスだというのに、これでは夫も浮かばれない。

そんな場合、思い切って夫に秘めたる願望を打ち明けるのか、そのまま願望を無視したりなかったことにするのか、俺のような相手に調教依頼をするのか...という選択になる。

そんな場合の選択肢の一つとして俺のサイトの存在意義があるわけだ。

俺に調教を依頼してくるM女の特徴の一つとして、なぜか知的な女性が多いということが挙げられる。

今となってはSMサイトは数あれど、これは当サイトが誇りにできる一つの特徴でもある。

そんな彼女たちだから、俺に調教されたからといって家庭を壊すようなことにはならない。

むしろ、より家庭を大切にするようになる。

これがM女の凄いところであり、したたかなところであると感心せずにはいられない。

俺が過去あまたの家庭崩壊を事前に救うことができたのも、そんな彼女たちの資質の土台があってこそだ。

社会通念や法律をかんがみれば堂々自慢すべきことではないだろうが、ほんの少しばかりは社会貢献している自負もある。

世間的には目を覆いたくなるようなぶっ飛んだサイトかもしれないが、根底にはそんな俺の思いもあるのだ。


独身なら独身で、俺のような男がいると実に余裕を持って彼氏探しができると聞く。

少なくとも性欲は満たされ、身体が寂しくなるようなことはない。

だから、安易に妥協せずに済むと言う。

これも一理あるだろう。


このようなバランスの上で成り立つサイトが一体いつまで続くのかと思いきや、気が付けばもう16年目を迎えようとしている。

これについては俺がどうのこうのというよりも、聡明なM女諸君にただただ感謝しかない。

どうもありがとう。

shadow


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