SMにおける責めは多々あれど、このブタ鼻責めは少々特殊な責めに分類される。

フックを鼻の穴に引っかけてつり上げ、ブタ鼻のように変形させるこの責めの目的は、

専ら女性のプライドを貶める(おとしめる)ことにある。

特に、自分は美人であると思っている女性に対して効果的だが、

それとは逆に、自分はブスであると思っている女性を更に貶めるためにも有効だ。

惨めな自分に性的興奮を覚えるという感情は一般人に理解し難いだろうが、

この世界では珍しくも何ともない。

よって、ブタ鼻責めの際には「惨め」が一つのキーワードになる。

頭を撫でてやるとか、優しい言葉などは似合わない。

とにかく、貶めること。

女性もそれを望んでいるのだ。

遠慮なく罵り、恥ずかしめ、打ち、

互いの本能を満たせばいい。



ブタ鼻責めはエネマ(浣腸)や針責め等と同様、好き嫌いのはっきり別れる責めである。

どうしても受け付けない場合には正直に主に相談すればいいだろう。

却下されることがあるかもしれないが、

快楽への昇華を伴わない苦痛は即ち需要と供給の不一致であり、

二人の関係を長い目で考えた場合、決して薦められない。

SMと拷問は全くの別物なのだ。

ただし、ややこしい話だが、

M女の中には「快楽への昇華を伴わない苦痛」にこそ快楽を覚える場合もある。

つまり、サービスではない、苦痛のための苦痛にこそMとしての喜びを感じるということだ。

極端な例を挙げると、例えば彼女たちは法が尊守されない第三世界での拷問においても、

快楽を感じることができる。

私たちが住む日本の場合、

いくら責め手が恐ろしげな台詞を吐こうが犯罪者になる覚悟がない限り、

責められる女性の命は日本国憲法により保証されている。

北朝鮮やイラクの特権階級が果たしてどのようなSMを行うのか興味があるところだ。

苦痛を目的とした苦痛の提供及び享受を以て真のSMとする人も多いが、

更に話が逸れるのでここでは触れずに置く。

いずれにせよそのような場合は、

絶叫・悲鳴や多少の流血は無視しても構わない。

もちろんこれは強制的な責めではなく事前に合意の上での話だ。

(この種の責めの場合、あばら骨は非常に折れやすいので十分に注意すること。

いくら女性の許可があろうが顔にあざを残さないのもルールの一つだと私は考える。)



ブタ鼻によりプライドを貶める、あるいは排除するということは、

同時に飾る必要がないということでもあり、

その分本能や欲望に素直になれるという長所を持つ。

つまり、ブタ鼻フックの装着により女性は別の人格へと変身できるのだ。

一旦装着したらなば、間違っても世間話や仕事の話をしてはならない。

もはや貴男の前にいるのは一人の惨めな女性、あるいは畜生である。

ただ蔑み、弄び、コキ使うのみ。

ブタ鼻女性を前にした日常的会話ほど間抜けなものはない。



ブタ鼻責めには注意すべき点がある。

それなりの時間頻繁にこの責めを行うと、徐々に鼻の穴が広がってしまうのだ。

このような事態を望む女性はどこにもいないだろう。

もし貴男がブタ鼻責めの愛好家であっても注意を払ってやらなければならない。

何より普段の顔があってこそのブタ鼻なのだ。


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