SM 110.com 携帯版トップページへ

SM 110.com パソコン版トップページへ

31日
昨日一昨日と民放で健康番組があって、華々しい西洋医学の一端が紹介されていた。俺は西洋医学を全否定する者ではないし、特に応急の事態や難病の治療にはその効果と有用性を認めている。しかしながら、敢えて言えばこの手の番組は洗脳に近い。たけしの家庭の医学などを毎週真面目に見ている人は、いつしかクシャミ一つしただけで自分は死んでしまうのではないかと思わねばならなくなり、そして軽い症状でも病院に直行する。こうなると見事に医師会と製薬会社の思うツボだ。特にTVで繰り返されるうつ病や早期癌検診のCMなど目にする度に背筋が寒くなる。二週間不眠が続いたらお医者さんに相談に行きましょう!癌は早期発見が大切です!こんなCMが堂々流れているのは周知のこと。うつ薬の弊害をここでくどくど書くつもりはないが、相談に行った先の医師の適当な診察でうつ薬を処方されてしまえば、単なる不眠症が本物のうつ病患者になってしまうことも多い。ガン検診にしても以前とは格段に精度が向上しているので、極端に言えばそれが拳大であろうがガン細胞100個であろうが癌は癌だ。癌=抗がん剤治療や放射線治療という図式が既に患者の頭に刷り込まれているので、病院からすればそれでお得意さんの一丁上がりである。極めて高価な抗ガン剤による治療は製薬会社にとってもはやなくてはならない市場だ。まだ効くなら許せるが、その実体を知る医師が身内に抗ガン剤を飲ませたくないと思っているのは業界では常識らしい。CMを見て真面目に癌検診受けた人が癌という言葉にビビッて一も二もなく抗ガン剤を飲んでしまう。恐ろしいな。何よりこんな現状を国が容認しているどころか推奨しているのが一番恐ろしい。ともすれば必要以上に癌という言葉に恐れがちのようだが、そもそもこの辺りの認識を変える番組こそが必要だろう。しかし、残念ながらそんな番組は民放では作れない。スポンサーの問題があるからな。この点についてNHKは更に力を入れる義務がある。

29日 
京都の寺町筋はお気に入りの場所だが、一軒おもしろい店があるので書いておこう。店の名前はあえて伏せるが、そこは職人が営んでいる店で奥の工房で作られた品々が並んでいる。で、この店は寺町筋に行ったときには必ず冷やかす店の一軒だなのだが、あるとき面白いことに気が付いた。俺のような男の客が店内に入っても奥の工房からちらっと一瞥するだけでまた作業に戻る老職人なのだが、一人旅の若い女性などが入ってくると手を休め、更には店の方まで出て商品説明など始める。既にこういうことに3、4回遭遇しているので、この老職人の女性好きもなかなかのものと言えよう。ある時、フランス人形のような顔をした美しい外国人観光客が一人で入ってきて、更にはその女性の大きなバストの北半球がほぼ露出しており、さていつものように老職人が手を休めて出てくるのかと思いきや、手を止めてはいるものの出てこない。察するに、出てきたところで言葉に自信がないので奥から見るしかなかったのだろう。この一件以来老職人に親しみを覚え、俺はこの店が益々好きになった。ちなみに、寺町筋界隈で昼飯を食うならスマートコーヒーのオムハヤシと本日のスープかグリルアローンのハンバーグとエビフライのセット、あるいは出石蕎麦の旨い店もある。食後は言うまでもなく一保堂で日本茶。財布に余裕があれば村上開新堂のロシアンケーキを土産に買うというのが俺の寺町散策の定番だ。

25日 
北朝鮮で経済政策に失敗した役人を処刑したというニュースがあった。何とむごい話だと思うだろうか?日本の役人の体たらくを見ていると、俺は決してそうは思えない。せめて財産没収くらいの制裁はあっていいのではないか。反面、成功すれば高い報酬を支払えばいい。責任ある立場のみならず、日本の末端の役人も酷いものだ。いや、より酷い。役所の窓口はまだそこで働いているだけ誉めてややる。水道局や環境局の内部の話を聞くとそんな馬鹿な発想にさえなる。信賞必罰とはいかぬものか。確か山一抗争のときの山口組のスローガンが信賞必罰だったな。暴力団は社会悪だけれども、縄張りを取った取られたで命を落とす職場は戦国時代の武将たちの領土の奪い合いと重なるものがあり、公務員のていたらくを見ていると、今の時代に武将のような生き方をしている職種にロマンさえ感じる。たからヤクザは小説や映画の題材にもなりやすい。自らの安泰のみを求める公務員とは真逆の存在だ。けれども、振り込め詐欺やら取り立てのニュースなどを見るにつれ、そういうロマンは幻想にしか過ぎぬのか。

23日
俺の好物の一つにほたるいかの沖漬けがあるが、先日それの瓶詰めを求めたのがすぐになくなった。サイズの割に値段もそこそこなので、余った漬けだれにボイルのほたるいかでも放り込んで再び食してみよう...というようなことを居酒屋のカウンターで何気なく話したら、「それでは沖漬けとはいえん」とのこと。俺はよく知らなかったのだが、何でも沖漬けというのは沖で釣り上げたやつを速攻で醤油の中にぶち込み、その呼吸を以て体内に醤油を浸透させるのだそうだ。なるほど。どうりでイカの沖漬けがないわけだ。ほたるいかと違って内蔵ごと食べるわけにはいかないからな。ほたるいかの沖漬けはちびちび飲むときの肴に適しているが、〆の茶漬けも実に美味い。ちなみに、ほたるいかはなかなか寄生虫が多いそうなので、いかもの食いの人は注意した方がよい。

16日
まあ、そんなことは絶対にないのだが、もし俺が飲食店を開くのであればタルタルソースが好きなので、タルタル料理専門店などやってみたい。月並みだが、名前はタルタル屋だ。こんなことを考えるやつは既にいるだろうと思い「タルタル屋」で検索をかけてみたが、意外なことにそういう名の店は一軒もヒットしない。他の名前でやっているのか、あるいはそもそもそういう店自体がまだないのか。俺が一番好きな食べ方は、アジフライにこれでもかというくらいタルタルソースを乗せて食うアジフライ定食だ。よく行く海鮮屋の水槽にアジがいたりすると、皆はそれを姿造りにして食うわけだが、俺はそれをフライにしてもらって特盛りのタルタルソースを添えてもらう。それを大盛り飯、あら汁、京漬け物で食うわけだが、実に旨い。この際カロリーなどあずかり知ったことではない。今度行ったらタルタルソースを使った海鮮グラタンでも作ってもらおうと密かに考えているが、あまり無茶な注文ばかりしていると「うちはパスタ屋とちゃうで」とか何とかまた小言を言われそうだ。けれども、目は笑っているので俺もつい調子に乗ってしまうわけだ。今度暇なとき久しぶりに自分でタルタルを作ってみようか。決して手間でもないしな。その方がいいな。先ずはアジフライを食べて、翌日にタルタルグラタンを作るか。そうしよう。ちなみに俺流のタルタルの作り方はそこにキュウリを入れること。酸味を付ける為にラッキョウを入れるのはよくある手だが、以前勤めていた職場の社員食堂のタルタルにはなぜか刻んだキュウリが入っていて、味には全く寄与していないどころかむしろマイナスなのだが、歯ごたえがとても気に入って自分でも真似するようになった。青味も綺麗だしな。それから、ゆで卵はザックリしたやつを大盛りで入れる。時折あるのだが、人参は決して入れない。

11日
何やらホームズの映画が公開されるようだが、俺も小学校や中学のときにコナン・ドイルの小説は楽しく読んだもので興味はあるが、こと実写版ということになるとNHKで吹き替え放送されていた英国グラナダテレビ版ホームズの出来があまりに良すぎて、その他のを見る気が起こらない。適当に作ったドラマは1度視聴者を楽しませたら消える運命だが、TBSの金田一浩助シリーズしかり、グラナダTVホームズしかり、妥協なく丁寧に作り込んだドラマは永遠に語り継がれる。グラナダTV版ホームズは以前からDVD全集が欲しいと思っているのだが、高くて手が出ない。最近手頃な値段で出たと思ったら吹き替えが入っていないので買うには至っていない。英語もいいのだろうが、NHKを見慣れた者としてはやはりホームズは露口茂の声でないとピンとこない。早く吹き替え版で安いのが発売されないものか。

8日
食卓で春を感じようと今夜のメニューは菜の花とホタルイカのパスタに決めたのはいいが、帰りにスーパーに寄ったら両方とも298円だった。春は今少し先のようだ。
上記は先週に書いた雑記だが、これには続きがあるので書いておこう。ともすれば毎晩のメニュー決定は適当になりがちだが、最近の俺には作ってみたいメニューのストックが豊富で、急なメニュー変更でも全く苦労がない。というのも、それは親友Fに教えてもらったcookpadというサイトのおかげだ。遡ること去年の夏、Fと日本海素潜りキャンプへ行った際昼飯に冷製パスタを作ってくれたのだが、それがあまりに美味しかったので「どこでこんなものを覚えたのか?」と訊けば、cookpadにあったレシピだと言う。俺はそのとき、cookpadという調理器具があって、そのメーカーが運営しているcookpadを使ったレシピのサイトだと解釈し、調理器具には興味がなかったので話はそれきりになったのだが、先月新聞で再びcookpadなる文字を目にしたので読んでみれば、それは調理器具の名称ではなく単なるレシピサイトであり、今とても評判であると書いてあった。料理には少なからず興味があるのでサイトを訪れてみれば、確かにこれはいい。俺は有料会員ではないので過去全てのレシピを見ることができないが、一定の評価を得たレシピは二日分無料で見ることができるので、日々それらを見ているだけで作ってみたいと思うメニューがどんどん増えてくる。気に入ったメニューがあれば携帯のcookpadフォルダにレシピを転送しておく。ここ一ヶ月ほど夕食のメニューが全くだぶっていないのは俺にしてはとても珍しいことで、そんな中から定番入りに決定したレシピも少なくない。料理好きの人は一度サイトを訪れてみればいいだろう。あるいは、もうみんな知っているのかもしれないが。

4日
今回オリンピックで高橋大輔選手の演技やメダルに感動した人は多いだろうが、その演技に使われた映画音楽「道」が気になったのでamazonで本編DVDを注文してみた。白黒のイタリア映画なのだが、粗雑な旅回りの大道芸人が知恵遅れの女性を二束三文の値段で買い入れて芸を教えるが、ある事件をきっかけに彼女を置き去りにしてしまう。時が流れ、失ったものの大切さに気付いた大道芸人は、ある町で彼女がいつも吹いていたラッパのメロディーを耳にするが...。ハリウッドのど派手な映画にすっかり慣れ切っているので、逆にこういう素朴な映画の方がストレートに心に響く。「ああ、映画とは本来こういうものだったのだ」と思わせてくれる新鮮な感動があった。昔の名作は自転車泥棒や市民ケーンさえ見たことがないので、来月はどちらかを注文してみようと思っている。

3日
食卓で春を感じようと今夜のメニューは菜の花とホタルイカのパスタに決めたのはいいが、帰りにスーパーに寄ったら両方とも298円だった。春は今少し先のようだ。

1日
あっという間に人類の祭典が終わってしまったな。いつも閉会式を迎える度にもっと見ておけば良かったと悔やむものだが、延々放送を見られるようならばそれは俺の人生が終わっていることを意味するので、まあ今回もこんなもんだろう。いろんな感動があったがそれは書かずとも察しが付くことなので、一つ疑問を書いてみたい。インドは一体何をしているのか?オリンピックに興味がないのか?暑い国のイメージが強いが北部は雪も少なくないだろうし、ネパールだって近い。何より人口が多いではないか。にもかかわらず冬はおろか夏季オリンピックでさえ、インドの選手がメダルを取ったどころか入賞の記憶さえないし、そもそも出場選手紹介の並んだ国旗の中にインドのそれを見た記憶がほとんどない。インドは一度行ったら人を魅了して止まないというし、そのまま居着いて帰って来ないというのはよくある話で、そんな大らかな国だからコンマゼロ秒を争う世界にさして興味がないのだろうか?人口の大さは人材の多さに直結するので、実力がないという話ではないと思うのだがな。冬季オリンピックではイギリスの選手もあまり見ない気がするが、単に偏った放送しか見ていないからか。反面、イタリアやドイツはどの競技も満遍なく出ているイメージがある。次回冬季はソチという初めて聞く名の都市だが、日本の長野も世界からすればそんなもんだったろう。また楽しみにしたいが、何よりオリンピックやWC、WBCの最大の恩恵は人生の一里塚となることだ。これがあるから2年前や4年前の自分を思い出すことができる。あるいは歳月の歩みを知ることができる。オリンピックをしっかり見ておくというのは、自分の生きた痕跡をそこに残しておくためでもある。またワールドカップが始まったらしっかり見たいと思う。

翌月の雑記へ