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6/29
本業以外で何かと話題を振りまいていたマイケル・ジャクソンも連日の報道を見るとやはりスリラーの輝きは永遠不滅だということだな。これはアーティストの特権だろう。一般人なら晩年にコケれば全てがコケたことになる。汚点を乗り越えてこうして尊敬されるのは、単にトップスターであるということだけではなく、0から1を創り出すことの難しさを本能的にわかっているのだろう。それに加えて、似たような曲が連なるヒットチャートにおいて未だ鮮烈なその圧倒的個性は特にファンでなくても認めるところだ。まさに唯一無二、アーティストたるものかくあるべし。マイケルを懐かしむためCDラックからスリラー探して実に久々に聴いているが、同時に俺の記憶もプレイバックしてきて何だかセンチな夜となった。

6/25
本日初蝉を聞く。

6/24
先日、中国の老人ホーム事情のドキュメントを見た。飯時ともなれば一族の老若男女が大きな卓を囲んで上席には長老が座る、そんなイメージを持っていたが、どうやらこれは外人が未だ東京の街をちょんまげ侍が闊歩していると思い込むが如くの勘違いのようらしい。老人ホームといえば聞こえは良いが、要するに現代版姥捨て山以外の何者でもない。自分の親が邪魔なのだ。俺が親をホームに入れるなどあり得ぬ。中にはやむなき事情により入れるケースもあるだろうが、それでも俺にはあり得ぬ。中国でまだましなのは入居当日に子供が涙で見送ること。一応はまだ姥捨て山の認識があるわけだ。俺が胸くそ悪くなるもう一つに、日本には二世帯住宅なるものがある。同じ敷地に住みながら生活は全く別々。キッチンや風呂はもちろん、ご丁寧に玄関まで二つある始末だ。食事の好みが合わぬから?あんたは偏食か。風呂の湯が汚いから?あんたは殿様か。トイレの汚れが気になる?幼いあんたのパンツを洗ったのは誰だ?二世帯じゃないと結婚してもらえない?そんな女もらうな。家の近所にも何件かあるな。それなりに金回りもいいのだろう、庭にはベンツのSタイプが止めてある。俺はその家を毎朝実に白けた横目で通る。少々自己顕示欲があるようだが、我が親に対してそんな態度なら、せいぜいその中途半端なベンツがあなたの限界ではないのか?と言いたくもなる。二世帯住宅はそれが立派なら立派なほどに虚しい。

6/18
俺はそのような行為を絶対にしないように決めているのだが、それを先日されてしまった。すなわち、自分の気に入った本や映画を人に貸すこと。貸して欲しいとこっちが言って貸してくれるのならありがたいが、一方的に「これ、いいから読んでみて」はキツイ。「これ、読みなさい」の命令と同等であり、自分のイチオシを人に勧めているだけあって「あれ読んだ?」などと借りた後もよく訊かれる。返す際には感想の一つも言わなければならないので、これを迷惑と言わずして一体何と言う。よって、少々冷たいが俺は最初の時点で断ることにしている。受け取らない。中には実際面白いものもあるだろうが、やはり読みたい本や観たい映画は自分で決める。が、その場の空気というか流れと言うか、上下関係というのもあるが、中には受け取らざる得ない場合もある。こういう場合、俺はアマゾンのレビューを2つ3つ読んでその感想と共にさっさと返す。何と無駄な行為か。

6/16
amazonでよく本を買うが、ある日家に帰ったら「ああ、届いたか」という感じで、その到着を心待ちにするということはほとんどない。だが昨日、久しぶりに読むのが待ち遠しい本に出会った。在庫があったので明日には届くだろうか。よって明日は幸せな夜となるが、俺の幸せも随分変わったものだ。多くの男性がそうであるように、若い頃の幸せといえばいい女と美味しいものを食べて一夜を共に過ごすことしかなかったけれども、今は必ずしもそうではない。一人寂しく地味に過ごす夜も悪くない。ちゅうか、良い。寂し、楽し。これをパワーがなくなったというべきか、落ち着いたというべきか。

6/9
先日のワールドカップ予選を最後まで見たけれども、以前のような盛り上がりはなかった。もはや出場間違いなしの空気があったからだろう。ジョホールバルの岡野のゴールには深夜TVの前で歓喜したものだが、今回は睡魔と戦いながら見たくらいだ。けどまあ、よかったじゃないか、出られて。俺は南ア大会には日本は出られないだろうと以前からまわりに吹聴していただけに嬉しい誤算だ。これでまた来年最低3試合はTVの前で熱く観戦できる。何かと足早に時間が過ぎ去ってゆく社会人にとってワールドカップやオリンピック、WBCなどは時間を振り返る一つの一里塚としても機能しているように思う。それらを基準に、あれから4年か、あれから3年か、などと過ぎ去る時間の早さに驚愕しつつも、せめてこれからはと心を引き締めずにはいられない。イチローのWBC決勝サヨナラヒットはまだ記憶に新しいが、またあっと言う間に第3回大会が来るだろう。濃い時間を過ごした証として「あれからまだ3年しか経ってないのか」などと言わねばならぬ。

6/8
そこの食事が美味しかったからと明石署管内で犯罪を犯したニュースが先週くらいにあった。凶悪な事件ばかりの昨今、どこか微笑ましいニュースであるとキャスターは言っていたが、果たしてこれが笑っている場合か?俺にはとても笑えない。三食昼寝付きと舐められている日本の刑務所だが、少なくとも三食付いているのは事実であるし、正月には特別食も出るというし、定期的に風呂にも入れるし、服は支給してくれるし、資格も取らせてくれるし、ちゃんと娯楽の時間もあれば、しっかり睡眠も取らせてくれるし...等々、日々の衣食住に困窮する者にとっては選択肢の一つに感じられるのも無理な話でないだろう。ただそれを抑制できるのは自身の理性やプライドであって、衣食住足りて礼節を知るの諺の如く、日々の食事や清潔に事欠けば心は荒み、自然そこには邪悪な考えも浮かぶだろう。無銭飲食程度ならまだいいが、俺も歳だし憎いあいつをぷっすり刺してあとは一生ムショの中、そんな安易な考えで犯罪者が続出すれば、もはや日本は先進国どころか法治国家とさえ言えなくなる。先日のニュースはこの警鐘ではなかったか。飯食うために刑務所とは昔からあった話だが、シルバー世代のますますの増加や雇用問題、年金問題は十分その起爆剤となり得る。とまあ結局何が言いたいかと言えば、日本の刑務所はぬる過ぎるということ。また入りたいと思わせるようでは話にならぬ。

6/2
次回の情熱大陸だが、昭和基地の日本人コックだそうだ。予告編を数十秒見ただけなので詳しい事はわからないが、まずもって南極の昭和基地に専属コックがいること事態驚いた。昭和基地の食事といえば当直消防隊員のごとく当番でカレーや肉じゃがを作る、あるいはカップ麺、食べる隊員も「ああ、またこれか」とそんな無骨なイメージだが、どうやら全く事情は違うようだ。かにずくしやふぐずくしなどもちらっと映っていたな。食事のレベルは相当に高い。どうやら俺は南極観測隊員を冒険家の延長みたいに考えているふしがあるが、そもそもこれが時代錯誤のようだ。南極観測隊員は基本公務員だと思うが、彼らは文部科学省の所属になるのか?あるいは各機関や研究所より成る混合チーム?そういえば以前は朝日の女性新聞記者も混じっていたな。とりあえず番組忘れずに見るとしよう。

6/1
以前、時間があればどこか山奥の宿に泊まってのんびりゴルゴ13でも初巻から通読するのが最高の贅沢と書いたが、その為というわけでもないのだが、俺の本棚にはリーダースチョイスBEST13ofゴルゴ13という一冊がある。今までのエピソードから読者投票により順位を決め、その1〜13位を一冊の本にしたもので、レンガブロック並の凶器にも使えそうな重量感だ。今まで読まずにとってあったのだが、先日1話くらいならいいだろうと第13位を読んだら、たまらずたて続けに4話読んでしまった。もったいないとそこで自制。しかし贅沢な一冊だ。これで1,800円は安過ぎる。ま、読んでしまったらそれはそれで、他にも著名人best13話や作者さいとうたかおbest13話もあるのでそっちも買ってみようか。ちなみに俺的ベスト1は「2億5千万年の荒野」で、ゴルゴのプロ魂と優しさを垣間見ることのできる珍しいエピソードだ。「海に向かうエバ」もいいな。これはリーダーズチョイスでもBEST8にランクインしており、やはり皆もこのエピソードが好きなのだと嬉しくなる。豪華客船で一夜を共にする殺し屋同士のゴルゴとエバ。忘れ得ぬ男となったゴルゴを思い続けた数年後、再び彼女の前にゴルゴが現れる。偶然の再会に幸せのエバだが、抱かれた後「これは偶然ではない」のゴルゴの一言で全てを悟る。エバは自分の仕事道具である針を仕込んだペンダントを投げ捨て、愛する男の放つ弾丸が額を射抜くその日まで一人の女として生きる、そんな切ない話だ。

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