SM 110.com 携帯版トップページへ

SM 110.com パソコン版トップページへ

31日
南池袋の大勝軒が復活したとニュースで知った。一軒の小さなラーメン屋が閉店のときも含めてこれだけニュースになるというのは凄いことだが、確かにあそこは名店だ。俺が思うに、名店になれるか否かはラーメンの味にあらず、最後は店主の人格なり。最も、これはラーメン屋だけに限った話ではない。何事も結局はそこに行き着く。そろそろまた東京へ行きたくてうずうずしてきたが、次回はいつもに増して少々予算が必要だ。というのも例によって食べ歩きをしたいわけだが、行きたいのは築地きつね屋、月島レバフライ、どぜう伊せき、大勝軒、鰻前川、資生堂パーラー、すきや橋二郎。後ろの三軒で6万円はみておく必要がある。最も、すきや橋二郎は例のあの大将が握ってくれないなら食べるつもりはないので、一見の俺が例え予約したところでおそらく無理ではないか。なので嬉しくないのか嬉しいのかよくわからんが、4,5万円ほど浮く。俺にすきや橋など猫に小判だが、今後ますます寿司は好きになっていくだろうし、間違いなく伝説になるであろう寿司が食べられる内に一度食べておきたいのだ。ところで、将来伝説確定の店が京都河原町にもある。洋食屋コロナの玉子サンドだ。老店主には失礼な言いぐさになるが、食べるなら本当に今の内。しかもこっちはたったの500円だ。食わないと損だな。ちゅうか、誰か店を継ぐ有志はいないものいなのか?

30日
俺はどちらかと言えば聴いている内に眠たくなるような曲が好きで、ヘビーメタルとかパンクなどには全く興味がなかったのだが、たまたまDISTURBEDというバンドの「SONS OF PLANDER」が俺の興味があった映像のBGMに使われており、何度もそれを見聞きしている内にいつしか「いい曲だな...」と思うようになった。来週日本海から美山を巡る長距離ドライブに出かけるので運転中の眠気防止にもなるだろうという思いで、その曲が収録されているアルバムを例によってamazonでポチッとやった。届いてちょこちょこ聴いているうちに例の曲以外も、ちゅうか全曲素晴らしいと思うようになった。単にこういう分野が今まで食わず嫌いだったのか、あるいはたまたまDISTURBEDというバンドが俺のツボにはまったのか?このバンドがヘビメタなのかパンクなのかその辺の区別は俺にはわからないが、今までは例のディストーションがやたらにかかったギターとツーバスとシャウトするボーカルを聴いただけで耳が拒絶反応を起こしていたのだが、不思議なこともあるものだ。

29日
日本人で好きな役者を一人挙げろと言われれば、俺は文句なしに伊武雅刀だな。ひと癖ある人物を演じさせたらこの人の右に出る者はいない。淡々とした演技としゃべり口だが、その存在感は圧倒的である。決して主役タイプではないが助演男優賞という言葉がピッタリで、ドラマの脇を固めるには最高の役者だ。記憶に新しいのは白い巨塔の医学部長役で、「財前君、私のために一汗かいてくれんかね」の一言は強烈だった。いつか伊武雅刀が主演する作品など見てみたいものだ...などということを大晦日の華麗なる一族を見ていて思い出した。どちらも気合いの入った豪華なドラマだったが、華麗なる一族は最後を見ただけに過ぎないものの、出来としては白い巨塔の圧勝だな。イチローはシアトルでこのドラマのDVDをもう30回は見たそうだ。次回風邪引いたら俺もレンタルしてもう一度見たいと思っている。

28日
久々に相撲中継を見てちょっと驚いた。ひと昔前の力士というのは勝負の後にインタビューを受けても荒い息をしながら「あ〜」とか「う〜」としか言わなくて全く話になっていなかったものだが、最近の力士は実に普通に喋るようになったのだな。まさか引退後のTV解説者を意識しているわけでもないだろうが、ああも普通に喋られると昔の方がいかにも関取然として良かったような気もする。

25日
若者たちの送別パーティー中、「ニューヨークに怪物が現れた」というTVのニュース。屋上に上がると、遠方のマンハッタンに火柱が上がる。飛んでくる瓦礫。慌てて表に出ると今度は自由の女神の頭部が飛んできた...こんな予告編だった謎の映画がいよいよアメリカで封切りされて、客のインタビューから何となく内容が想像できるようになってきた。どうやら正体不明の「何か」がNYに現れてパニックに陥るというもののようだ。といって、エイリアンが主人公で暴れまくる映画ではなく、その「何か」は本編の最後にしか登場しないらしい。事後、かつてニューヨークと呼ばれていた街からクローバーフィールド(映画タイトル)事件と名付けられた様子を撮影した個人のビデオテープが複数回収されたという設定で、よってカメラワークは全編手持ちということになるのだろう。今回新たに解禁になった予告編を見たが、映画というよりも実際にあったドキュメントを見るようで、凄まじい迫力を感じる。ブレアウイッチプロジェクトと同じ演出だが、KFは軽くSTARWARSを抜いていきなり凄まじい興行収入になっているそうだ。ある人は「とても怖かった」と言い、またある人は「これはロマンス映画だ」と言う。共通していたのは皆本作を絶賛していること。日本での公開は4月だそうで、大いに楽しみではないか。必ず劇場で観る。

24日
ずいぶんと久方ぶりに医者にかかっている。歯医者だ。病気になったところであまり薬も飲まず、当然医者にも行かず、食べたいものを食べてあとは寝るだけな治療法の俺だが、歯の痛みだけはどうにもならぬ。診てもらったところ、埋もれたままの親不知がどうも悪さをしているらしい。せっかく歯医者に行ったのだからとついでに歯石の除去やら何やらしてもらっているのだが、俺が幼い頃、歯医者というのは泣く場所であったわけだが、医療器具の進歩は凄いな。全く痛みがない。以前歯石を除去してもらったときには小型ドリルもどきでガリガリやられて、数日は口中が血だらけになったものだが、最近のはガリガリやられるのは同じでも血も出なければ早速夜から美味しく飯が食える。虫歯になりかけの歯があるとかでレーザー治療も受けたが、これなど歯に触れないので全く治療された実感がない。治療も「失礼します」と言ってから口に器具を入れてくるが、昔は問答無用で突っ込まれ、刺され、抜かれのちょっとした拷問気分だった。いい時代になったものだ。しかし今でも泣いてるのがいるところをみると子供が持つ歯医者独特の恐怖感だけは今も昔も変わらぬようだ。

23日 
昨年一番売れた本は「女性の品格」らしいが、俺はこの本に対して懐疑的である。ちゅうか、はっきり言って偽物だな。こう確信したのは情熱大陸に筆者が登場してのことだが、俺は彼女自身に対して品のかけらも感じなかった。要するに、自己啓発本に多い頭の中の理屈や理想で書かれた本だな。自己の経験から描かれた内容ではない。同様にして、例えば中谷彰宏という人は男としての魅力学とも言うべき分野の本を多数出しているが、では彼が日本有数の魅力的男性かといえば決してそうでもなかろう。そもそも品格というのは自分が生まれてきてこれまでのあらゆる思想や思考、行動、習慣などの集大成であるから、一冊の本を読んだところでそれが急にどうなるものでもない。仮にそれで品格が現れたと言うならば単なる安メッキだ。剥げ落ちるのも早かろう。イギリスでは一人前の紳士になるには三代かかると言うではないか。俺はむしろこんなまがい物の本をありがたがっている女性の品格こそ疑う。では品格を感じる女性を挙げろと言われれば、真っ先に思い浮かぶのはNHK今日の料理で時折拝見する命のスープで有名な辰巳芳子だ。あの白髪からして結構な年齢だと思うが、彼女の醸し出す品の良さは到底余人の及ぶところではない。得てして品を感じる女性は年寄りにこそ多いが、それは人生の歩みと共に形成された内側から滲み出す隠しても隠しきれない人格の露出だ。確かに肌の衰えはあろうが、それこそが女性として円熟の極みである。品格を学ぶならばそういう人からでなくてはならない。当然男もしかり、だ。LEONなどからダンディズムを学ぼうとするのは、もう阿呆の極みとしか言いようがない。

22日
昨日新聞の番組欄を見ていたら「井上和香海苔漁体験で生着替え」というのが目に入った。驚くなかれ、これはNHKの番組だ。まるで民法の深夜枠ではないか。お堅い内容の番組ばかり作れと言うわけではないが、インサイダー取引で更に信用を落とした挙げ句、今度は品位までが危ない。やはり最近のNHKはどうかしている。先日NHKアーカイブス野菊のたよりで痛く感動したが、昔の番組は本当に丁寧に作ってある。最近ではプラネットアース等秀逸なドキュメンタリーもあったが、あれとて番組最後のテロップを見ればBBC等海外の撮影隊に金魚の糞のごとく引っ付いていくNHKスタッフの姿が目に浮かぶ。売りである大河ドラマはマンネリの感を免れない。紅白歌合戦言うに及ばず。人気番組「今日の料理」はなぜ未だにデジタルに対応していないのか?「美の壷」と「アーカイブス」があるから渋々受信料を払っているようなものだが、体質が変わるような自浄作用はNHKに望めまい。ま、一度ぶっ壊れればいいんじゃないか。

21日
NHKアーカイブスの特に昭和40年代以前の放送分は楽しみに見ているが、昨夜放送された「野菊のたより」は特に素晴らしかった。1960年に放送された農村に老婆と二人で暮らす21歳の女性のドキュメントだ。最初はほろ酔いで布団に寝転がって見ていたのだが、番組開始5分後には酔いも吹っ飛び膝を正して見た。何とたくましくて素敵な女性だろうか。ここまで何かで感動したのは荒川静香がオリンピックで金メダルを取った瞬間以来のことだ。この感動は到底俺の筆力では伝えられぬため、これ以上あれこれ書かぬ。誰か見たか?NHKはこのドキュメントをもう一度ゴールデンタイムで放送すべきだ。

17日
ピアノやヴァイオリン等々楽器が上手な人は魅力的だと思うけれど、俺的にそれより一段上にいるのが歌手だ。歌手と言ってもJ-POPやらのことではない。特にソプラノとテノールだ。ピアノは誰でもが持っているわけではないけれど、人間ならば誰しも声はある。そんな普遍的なものが飛び抜けているというのはやはり尊敬せずにはいられない。スタイルや容姿にも同じことが言えるが、それらはあまりに一目瞭然であるのに対して歌声は常に隠し持った武器のようなものだ。今まで何とも思わなかった男のカラオケ聴いていきなり惚れてしまったなどよく聞く話。さて俺にはそんな武器があるだろうか?と問えば、唯一それらしいものは絵ということになろうが、あれを武器と言うにはいささか無理がある。まあ、ぼろナイフでもせっせと腕を磨いて研いでおけばぐさりと刺さることもあるだろう。最も、刺すつもりもないのだが、絵の腕だけは鍛錬したいと思う。

16日
昨日のめざましテレビでポール・ボッツというイギリスの男性オペラ歌手を知った。3分ほどの紹介だったが、強烈なインパクトを残した。学生時代にいじめを受け、社会に出てからは職を転々とし、デビュー前までは携帯電話のセールスをしていたそうだ。歌だけが生き甲斐だったと言う。そんな彼が公開のオーディション番組に出た。歳は38歳、例えれば新橋のガード下で飲んでそうなうだつの上がらぬ風貌で、そんな彼が「今からオペラを歌います」と言ったときは審査員一同胡散臭そうな顔をした。ところが、トゥーランドットを歌い終えたとき、彼はもうスターになっていた。客席はスタンディングオベーションの嵐、ある審査員は涙を流し、ある審査員は「さあ君、来週デビューアルバムのレコーディングをするぞ」と言った。信じられないのはあの歌声が全く天性のもので、今まで何らレッスンを受けていないとのこと。いきなりのワールドツアーで日本公演もあると紹介があったので、是非生で聴いてみたいと思う。デビュー仕立てなので手抜き一切なしの熱い歌声を大いに期待したい。きっと素晴らしいステージになるはずだ...と思ってチケットを買おうとしたら東京オーチャードホールで2公演あるだけで残念ながら関西には来ないようだ。とても残念である。

15日
年末年始に見たTV番組。NHKプロフェッショナルイチロースペシャル、今日の料理ビギナーズおせちスペシャル、NHK美の壷再放送及び寿司スペシャル、NHKBS桑田圭祐ライブ、歌舞伎信長市川海老蔵、桂米朝一門落語会、再放送華麗なる一族の大晦日分、K-1ダイナマイト、ゆく年くる年、ガイアの夜明けスペシャル、ドラマ上杉謙信、京料亭村田善弘ドキュメント、映画武士の一分。

10日
昨年末、錦市場の買い物の後でエイリアンズvsプレデター2を観た。単なる痛快アクションを期待したのだが、内容のグロいことグロいこと。怖いとまではいかなかったが、ホラー映画手前の作りとも言える。えぐいシーンがあるので妊婦は観ない方がいいだろう。椿三十朗のラストの血しぶきがR指定になるとかで別演出になったと聞くが、では何故エイリアンズvsプレデター2が一般映画扱いなのか全く理解できぬ。映画は娯楽、ラストはハッピーエンド主義の俺はいささか選択を間違えたようだ。原作がスティーブン・キングなのでハッピーエンドではなさそうだが、アイアムレジェンドはとても気になる。ちゅうか、どこかで時間つぶしてこっちを観れば良かったな。

9日
俺は自分で仕事人間であるとは思ったことがないが、それでも休日というものは仕事があってこそだとはこの10連休以上で改めて痛感した。最後の方はだらだら過ごすだけとなった。何事もそれが続くと有り難みがなくなる。両端一日はのんびり過ごして後は全て旅行、これが俺の理想なのだがなかなかそうもいかぬ。次の旅行は二月の三連休に日本海から美山巡りだ。雪に埋もれるだろうが、それが目的でもある。食事はもちろんのこと、囲炉裏の火が今から楽しみでならない。

7日
新年明けましておめでとう。今回は今までの人生で最も正月らしくない正月だった。俺の過ごし方が悪かったのか、あるいはそういう時代なのか。単なる長期連休といった風情だ。ともかく、2008年が始まったのは紛れもない事実。今年の目標は去年から立ててあるので、今日からそれに向かって進むのみだ。

翌月の雑記へ