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20日
先日の錦市場の雑記で一つ大切なことを書くのを忘れていた。錦市場奥にある大安の焼き牡蠣と焼きホタテで一杯やった後映画館に行くわけだが、特に時間を調べず行くのでそうそう都合良く始まるわけでもない。そこで、向かうのがイノダコーヒーだ。目当ては11時までやっているモーニングセット。値段は1,000円なので巷に比べればずいぶん割高に思えるだろうが、むしろあれで1,000円は安い。ジュース、パン、サラダ、フルーツ、コーヒー。店の雰囲気と相まってかなり楽しいひとときだ。午前中のイノダは常連でいっぱいで各人席も決まっているようだが、そのあたりは店員に任せればいい。池波正太郎がここのサンドイッチをテイクアウトして新幹線でほおばったことはつとに有名だ。イノダはコーヒー好きではない俺が飲む年に一度のまともなコーヒーでもある。
次回更新は新年7日を予定しています。みなさん良い年を。

19日
ピザは好物なのだが、俺にとってはとてもセンチメンタルな食べ物でもある。というのも、入院中の母に「退院したら何が食べたい?」と訊いて返ってきた答えがピザだ。家に戻ったのは退院というより最期は自宅で看取るという意味合いであり、その頃には水物しか受け付けなくなっていた。見舞い時、たまに食事の時間に当たると、口には出さなかったがその皿の上の病人食を見て悲しくなったものだ。予算と栄養バランスと病状の結果なのだろうが、病人は食べたいものを食べるべきというのが俺の持論だ。人体をなめてはいけない。そのとき欲すものこそが体に必要な栄養素なのだ。何より病気を打ち負かす体力気力の根元となる精神を養うことができる。つまり心の満足だ。いわんやそれが暴論であったにせよ、食べる楽しみを奪われた家畜の餌に等しい粗食で細々と生きながらえるよりも、多少寿命が縮まろうが食べたいものを楽しく食べて最後を生きる方が良いではないか。俺ならそうする。母の入院中、看護婦が見たら怒りそうな差し入れを何度か持っていったが、生真面目な母はついぞ一度も口にしなかった。どうもピザを前にすると、そんなことを思い出さずにはいられない。

18日
先日美山旅行での土産はいろいろ買ったが、今回初めて美山にあるハム工場のベーコンを買ってみた。厚切りにしてベーコンステーキにしてみたら、すさまじい量の油が出た。カツレツが作れそうな程に鍋に溜まる。そこで思い付いたのが、俺が大好きな鴨ぬき(蕎麦が入っていない鴨南蛮。要するに鴨汁)をこのベーコンで鴨の代わりにやってみれば、さぞや甘みのある脂たっぷりの汁ができるのではないか。ベーコンスープというのもあるくらいだしな。で、実際にやってみたら、不味いとまでは言わずとも、これなら鴨でやった方が全然美味い。脂事態の味もさることながら、どうやらベーコンの脂は鴨に比べて溶けにくいようだ。煮ただけでは大して脂の膜が張らぬ。次は脂とバターでベーコン入りのオムレツを作ってみたが、まあ普通に旨かった。もう一回分楽しめる量が残っているが、どう使うかは現在思案中。全くもって俺は日々幸せだと思う。

17日
俺もいろいろな野球場へ足を運んだが、一番良かったのは横浜スタジアムだ。中継をよく見ればわかると思うが、バックネットの最低限のフェンスしかない。よって、内野の前の方に座れば東京ドームのエキサイトシートのような迫力で観戦することができ、メジャーのスタジアムというのはおそらくこんな雰囲気なのだろうな、と思う。ただし内野席の前の方は勾配がないので、最前列でない限り身長のない者にはとても見にくいだろう。まあ、それを差し引いても素晴らしいスタジアムだ。すぐ側にある中華街とのセットも楽しいしな。反面、もっとも不快なのは甲子園のイエローシート(オレンジシート)だ。とにかく窮屈で、エコノミー症候群にかかりそうな程だ。アルプスや外野も窮屈だが、シートで明確に区切られていない分、イエローシート程の閉息感はない。大阪ドームも似たようなもの。最も、甲子園では現在改修工事が進められているので、来年からは多少快適になるそうだ。俺は外野専門なので関係ないけどな。

13日
山崎まさよしのライブを観るためにグランキューブ大阪(大阪国際会議場)へ行ってきたが、随分と立派な会場だった。1Fの客席は大阪城ホールのアリーナくらいはあったな。俺の席は1Fのかなり奥だったが、適度な勾配がありとてもステージが見やすかった。音の反響とか専門的なことはわからないが、規模や見やすさという点においてはフェスティバルホールと比べても遜色ない。反面、今までで一番見にくいと思ったのは神戸国際会館だ。3Fということもあったが、とにかく谷底を見下ろすような感じで、奥行きはそうないのだがステージがとても遠く感じた。大阪に比べると神戸と京都は大都市ながらコンサート会場はかなり貧弱だな。京都会館は立て替えなど計画していないのだろうか。ただし、場所が変わるならご免だ。河原町で食事、祇園から白川を通って平安神宮まで散歩、開演までは美術館という流れが俺にとって最高に贅沢な一日となる。そういう「流れ」という意味において広島市民球場の移転というのは気の毒というか残念で仕方がない。今更言っても始まらないが、甲子園のように今の球場のまま補修改修工事をすべきだったのだ。

11日
今日はこれから劇団四季オペラ座の怪人を観に行ってくる。明日は山崎まさよしのライブなので今週は豪華だ。今週末は両日大掃除をしようと思うので、平日これくらいの娯楽があっても罰は当たらぬだろう。

10日
続三丁目の夕日を観た。十分面白かったが、前回には及ばない気がした。物語は一応完結した感もあるが、今やドル箱シリーズなので続編はあるのかないのか。あるいはスピンオフで来るかもしれない。気になっている椿三十朗の予告編が流れたが、どうやらオリジナルそのままの撮り直しのようだ。多少のアレンジがあっても良かったのではと思うが、元が名作過ぎるだけになかなかそれも難しかったのだろう。ただし、有名なラストシーンの血しぶきがR15指定になってしまうとかで別の演出がなされていると聞く。監督は妥協してはならないところで妥協したようだ。演出が商業主義に負けたということだろうが、この一点だけで俺的にはマイナス50点を与える。STARWARSのヒントになったという隠し砦の三悪人も今撮影が進んでいると聞く。ちょっとした黒沢リメイクブームか。ま、純粋に邦画が元気なのは嬉しいことだ。

6日
ちなみに、元日の過ごし方も毎年ガチガチに決まっている。本来ならせっかくの長期連休ゆえ旅行でもしたいところだが、親父と二人で暮らしているので大晦日及び元日は家を空けぬことにしている。元日の朝は7時起床で、先ずは近所にある墓参りから同じく近所の神社で初詣、そして帰りに銭湯。元日は毎年柚子風呂にしてくれている。銭湯は年に一度しか行かないが、それがこの日になる。で、帰っておせちで一杯。後はのんびりテレビを見る、あるいは買ったまま読んでなかった雑誌をめくる。他は何もしない。2日もほぼ何もしないが、さすがに3日になると動きたくなってくるので何か外での予定を入れる。今じゃ3日ともなればほとんどの店が営業しているので行き先には不自由しない。4日になればもう通常モードだが、来年始は長浜に鴨でも食いに行こうかと考えているところだ。

5日
毎年末、京都へ一人ぶらつきに行くのが楽しみだ。概ね30日か31日に行く。朝は早めに出て先ずは錦市場。少しでも時間が遅くなるとそれこそ人で溢れて狭い路地ゆえ前へ進むのもままならない。ま、混んだら混んだで、いかにも師走の喧噪といったあの雰囲気も好きだが。さすがに京都なのでアメ横と違って風情がある。我が家では男二人にして自家製のおせちなのだが、よって品数がそう多いわけでもなく、それに錦市場の惣菜を足して見栄え良くする。年末に行けばおせち用の惣菜や飾りがずらっと並んでおり目にも楽しい。買い物済んだら市場の一番奥にある大安の焼き牡蛎と焼きホタテで一、二杯やる。いい気分になりつつ次は映画館だ。去年は007を観たが、今年は今のとこ椿三十朗の予定。見終わった頃にはすっかり腹も減っているので、次は食事。時々で変わるが、30日ならいずも屋か・・・の鰻丼で更に一杯、31日なら出雲蕎麦のざるを食うことが多い。食い終えたらだいたい3時4時。30日なら八坂さんに参って祇園界隈をうろついてから土産にいず重のいなり寿司か鯖寿司を買う。31日なら早めに帰って一眠りして夜の格闘技中継やらに備える。ま、俺の年の最後は決まってそんなだ。

4日
昨日の野球は俺のイメージしていた内容とは異なるものがあったが、結果オーライだ。これで来年の楽しみがまた一つ増えた。こうしてあっという間に師走が来たように、またあっという間にオリンピックが来るだろう。そして気が付けば再び師走だ。人生ほんまに早い。

3日
昨日の野球オリンピック予選日韓戦は手に汗握ったな。昔ならこの季節は野球とは全く無関係で、そんな時期に野球を見ることができて、しかもその試合がバリバリの国際真剣勝負となれば興奮せぬ方がおかしい。圧勝してくれればすっきりだが、昨日の試合はまさに見ていてハラハラドキドキ、結果勝利の一番感動が大きいパターンだ。今夜は日の丸の威信を背負ったダルビッシュの圧巻の投球が見られるだろうから、昨日とはまた違った楽しみがあるだろう。今夜は何もせぬ。ただ野球中継を楽しむのみ。

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