29日
俺の親父の晩酌は夏でも冬でもとりあえず一杯目は缶ビールなのだが、それがモルツであったりスーパードライであるのが俺にはとても嬉しく思える。親父は悠々自適の年金生活者で一体毎月どれくらい支給されているのか、一体どれくらいの貯金があるのか、俺は全く知らない。更に言えば、俺は親父の学歴も知らない。大学を出たなどという話は過去一度も聞いたことがなく、世代的におそらくは中卒だろう。若い頃から町工場で働いていたとは聞いたことがあるが、その後狙って入ったのか、入った後に急成長したのか、とにかく親父は幸運だったようで、その後いわゆる大企業と呼ばれる会社で定年まで勤め上げた。企業年金や持ち株の配当も貰えているようでポストに時折配当通知が入っているのは知っている。けれども、月々いくらくらいの余裕があるのか俺には全く見当が付かず、そこで一つの指標となるのが毎晩のビールである。いわゆスーパードライ等の普通のビールは一本200円程度する。これに比べて第三のビールと呼ばれるビールであれば概ね一本130円。庶民にしてみれば一本70円の差はかなりデカい。にもかかわらず、モルツヤスーパードライを毎晩飲んでいるということはさほど金には不自由していのだろうと察することができる。冒頭で俺が嬉しいと言ったのはそういうことだ。食べたいものがある、飲みたいものがあるのに金銭を理由に代替品を口にするということをして欲しくないと、息子としては思うわけである。少なくとも、スーパードライを飲んでいる内は、そのような事態でもないのであろう。これが発泡酒ばかり続くようになると要注意だ。「親父、小遣いやろか?」の一言も検討せねばなるまい。もしこういうことを言われると、親として喜ぶのか、困惑するのか、はたまた怒るのか?最も、それ以前に俺の稼ぎが大したことない上に週末ともなればサウナやホテル代、寿司に焼き肉などエンゲル係数が高いのでそもそも小遣いを渡せるのか?という問題はあるが。
26日
実るほど頭を垂れる稲穂かな...偉くなるほど謙虚であれ、そんな教えであるが、焼き肉「吉田」に行くたびに俺はこの訓を思い出す。あの店で働いている人々はどうも創業一家を中心とした一族のように見えるのだが、皆揃いも揃って腰が低い。あの精神が味にも乗り移っているのだろう。現に吉田ほど細かく仕込み包丁が入ったホルモンが出てくる店を俺は他に知らない。いつも吉田ばかりではな...そんな思いからたまに他の店にも浮気してみるが、「ああ、やっぱり吉田に行けば良かった」となる。あれだけ焼き肉屋が密集する地区において頭3つ4つ抜け出して新館のビルが建つのも当然といえば当然である。吉田に行く度に「俺も丁寧な仕事をしよう」と心が引き締まらずにはいられない。最も、その30分後には大好物の脂つきてっちゃんやハラミを生ビールで流し込み、すっかりご機嫌になっているわけではあるが。ただ単に美味しいを越えた得難い店である。
22日
ジュンク堂難波店閉店のロスはあまりに大きい。ミナミでちょっとだけ時間が余った...このような場合に行く場所がなくなってしまった。道具屋筋もたまに行くから面白いのであって、そうそうこまめに覗く気にもなれない。よって、ネットカフェとビックカメラが目下のところジュンク堂の代わりというわけだが、役不足の感は否めない。難波店閉店以来、できるだけ書籍はAmazonで購入せずにジュンク堂茶屋町店で買うようにしているが、土日のレジ待ちの行列が明らかに以前より短くなっているのが気掛かりだ。これで茶屋町店まで撤退したら一体俺の梅田での行動パターンはどうなってしまうのか?考えるだに恐ろしい。いっそのこと書籍を購入しない入店客からは立ち読み代として100円ないし150円程度徴収するようなシステムにしてはどうか?俺なら喜んで払うが。
15日
まだまだ暑いというのになぜだか無性に食べたくなって、京都三条大橋近くにある長浜ラーメンみよしまで昼飯を食べに行って来た。約半年振りの訪問だが、驚いたことが三つ。一つ、チャーシューが以前にも増して不味くなっている。まあこれはいい。この店で楽しみにしているのは麺とスープとメンマだ。ここの場合、チャーシューは弁当のすき間埋めに置かれたプチトマト程度の意味しかない。二つ。店員の喧嘩がなくなっていた。みよしといえば女性店主が中国人アルバイトを叱責する光景がもはや名物であり、「味はいいのだが、このギスギスした雰囲気がなぁ...」というわけでいつしか俺の足が遠のいてしまった原因でもあるが、そんなみよし名物の喧噪がなくなっていた。ちゅうか、早い話が中国人のバイトがいなかった。これは昼限定のことなのか?それとも夜もいなくなったのか?わからん。いずれにせよ静かな店内で食べるみよしのラーメンは美味しい。三つ。何と食べている最中に冷凍おしぼりのサービスを渡された。これには驚いた、ちゅうか、たまげた。美味いやろ、安いやろ、けど愛想ないやろ、のみよしが冷凍おしぼりのサービスを始めるとは、みよしに通い続けて30年超の俺からしてみれば、いわば普段無愛想な美女から心尽くしのもてなしを受けたようなもの。これは完全にやられたわ。
12日
毎度毎度のことだが、やはりこの時期になると書かずにはいられない。パラリンピックの事だ。なぜオリンピックの前にやらない?そこには様々な大人の事情があるのだろう。けれども、オリンピックの閉会式が終わった時点で完全に一段落ムード。パラリンピックは完全にオマケ的な存在だ。放送も極めて少ない。プレオリンピックとして先に開催すれば二度盛り上がれるのだがな。また四年後にも書くだろう。
8日
相変わらず大葉が大量収穫だ。我が家の台所には生け花のように大葉が茎ごと刺してあって、必要な分だけその都度ちぎって使うとは以前雑記で紹介した通りだが、やはり3,4日もするとどうしても葉がくたびれてくる。そこで俺は唐揚げや魚に巻いて食べたりと日々消費しているのだが、それでも全部食べ切れずに半分以上を廃棄するという何とも勿体ない事態が続いていた。で、昨夜俺は閃いた。ガパオライスに使うスイートバジルの代わりに使ってみればいいのではないか?で、早速試したところ、これが大正解だ。調理の最後の最後で大葉を大量に投入して混ぜると、くたっとなったその雰囲気がまさにスイートバジルそのものに見える。やはりこのくたっとなった葉と目玉焼きがあってこそ本場のそれに見える。味はといえば、俺は激辛に仕上げるのでスイートバジルでも大葉でもそれほど大きな違いはない。来年からは大葉の季節になればガパオライス食いまくりやな。一応shadow流の作り方を書いておくと、味付けの基本は100円ショップで売っている「ハウス激辛カレーの素」だ。ルーではなく顆粒タイプなので、俺はこれを炒め物やドレッシングの代わりによく使っている。後はナンプラーを適量入れればこの二つの調味料だけでも十分美味しく食べられる。こだわりがあるとするならば、俺は必ず赤のパプリカを入れる。ガパオライスは見た目も大切な料理だ。もちろん目玉焼きはマスト。shadow風に仕上げたければ最後に大量の大葉を投入。とても簡単なので一度やってみ。
5日
M女諸君にはもっと自信を持って堂々生きろと改めて言いたい。というのも、先週にアップするつもりでいたコラム「申し訳ないが...」を今日に延ばしたところ、何か自分に関係する悪いことが起こるのではないか...そんなオロオロした内容のメールがこの週末に多数届いた。いちいち悪い様に考えないように。マイナス思考は人生にとって明らかに損だ。最も、その一方において俺は嬉しくもあったのだが。みな、我が事のように俺のサイトに参加してくれているようだ。これについては感謝する。だが、マイナス思考はイカン。せっかくの人生、もっと明るく楽しみ給え。以上。