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29日

最近、一部のスーパーや八百屋において俺の夏の大好物であるミョウガのクズをときおり見かけるようになった。通常ミョウガといえば3個入りのパックで128円等々で売られているが、そのクズミョウガは中の芯の部分がなかったり茎の部分が目立ったりするのだが、ミョウガ独特の味や香りに全く違いはなく、何よりその圧倒的な安さゆえミョウガを大量消費する俺としてはとてもありがたい。冷や奴や素麺は当然として冷麺、炒め物、サラダ、丼等々何でも美味しく使える。俺が特に気に入っているのが唐揚げの薬味としてミョウガを大量に乗せ、それを畑で採れた大葉で包んでマヨネーズなりタルタルソースで食べる。実に旨い夏の一品だ。ミョウガは食わず嫌いの人も多いと思われるのでぜひすすめたい。体にもいいしな。

25日

男二人の我が家だが少々自慢できることの一つに、家中に花が絶えない、というのがある。親父が間借りしている畑の隅で自然に咲いている花を摘んできて花瓶や一輪挿しに刺すだけなのだが、それが却って野趣に満ち溢れて季節を明瞭に感じさせてくれる。とはいえ、それがこの時期になると一つ大問題がある。ヒマワリの生け花だ。飾った初日はゴッホのヒマワリを生で見るようで実に美しい。俺もヒマワリ自体は大好きだ。これほど夏が似合う花も他にない。ところが、一日も経つと何やら茎に張りがなくなり少々下を向き始める。二日目には完全に首をもたげ、多数の花びらまで下を向き、「しょぼ〜ん」というヒマワリの声無き声が俺には聞こえてくる。花の部分が重たいので、ただそのままの姿で枯れてゆく、というわけにはいかない。摘まずにいれば今頃は入道雲の下で太陽を一杯浴びていたものを...そう思うと気の毒でならない。元気なイメージのある花だけに尚一層哀愁が漂う。この時期はどうしてもヒマワリが飾られることが多く、よってそんな悲しげな姿がよく目に入るのだ。親父のセンスゆえ特に口出しはしていないが、俺なら絶対ヒマワリだけは飾らない。反対に、この時期俺が最も好きな生け花はパクチーだ。この時期というよりも通年育つのだが、意外になことに、これが日本古来の種かと思うような実に可憐で小粒な白い花を咲かす。「しょぼ〜ん」もないしな。ただ色褪せて枯れていくのみ。種がたくさんあるので希望者は調教の際に申し出ればいい。分けてやろう。栽培は簡単だし、薬味に使えるし、飾って良しで、まさに申し分ない。

22日

台風のニュースを横目に大阪は今日も晴天猛暑。高校野球とオリンピックが終わった。一番熱心に見たのは女子卓球だろうか。福原愛選手は彼女が幼い頃から天才卓球少女としてテレビで知っているので、どうも遠い親戚のような感じがしてならない。彼女の人柄とも相まって応援にもつい力が入る。俺のような人はきっと多いはず。競技そのものでは柔道や体操が好きだ。柔道に関しては俺の通っていた高校に空手部がなかったので、やむなしに柔道部に入ったという過去がある。似たような道着を着るものの当然やることは全く別。何度辞めようと思ったかわからないが、若き俺は大山倍達の「極真空手マンであれば柔道初段くらいは持っておくべき」との一言を鵜呑みにして頑張った。時が流れてグレイシー柔術の激震が走ったときはむしろ柔道をやっていたことが誇らしくなったものだ。経験があるので普通の視聴者に比べていささか視点が深い。だから見ていて面白い。けれども、毎々オリンピック柔道は判定で嫌な思いをさせられる。今回では男子100キロ超級決勝戦の試合がそれだ。まともに組んでは投げられるからと逃げてばかりの選手が金メダルとは片腹痛い。日本国政府は原沢選手に対して金相当のメダルを別個に授与してもらいたいくらいだ。東京オリンピックでは空手の競技が楽しみだ。詳細は知らないが、組み手ではなく型で競うのだろ?そっちの方がいい。野球も楽しみだが、普段から注目されているスポーツなのでもっと他にスポットを当てるべき。今夜は作業の手を休めてリオ・オリンピック総集編で余韻に浸りたいと思う。

18日

盆休みは概ね予定通りに過ごした。総じてよく食べた五日間だった。太ったと思うが、どうでもよろしい。定番の店としてやはり自然に足が向いたのが「市場寿司」と「焼き肉吉田」だ。今回、市場寿司では初めてホヤの塩からの軍艦を食べてみたが、酒の肴としてなかなか良かった。市場寿司はニュージャパンの後で東通り店に入ってみたが、中は意外と広いのだな。俺が一番好きなのは心斎橋店だ。なぜならここはカウンターしかないので、テーブル席に回されることがない。寿司はカウンターで食うに限る。焼き肉吉田では世間から消えて久しい生レバをたっぷりと堪能した。もちろん吉田の名誉にかけて法的にもそんなメニューは存在しないのだが、俺が自己責任で勝手に焼かずに食べているのだ。とても美味しいので全く問題ないと思われるし、今までただの一度も腹を壊したことさえない。冷凍なので寄生虫も死んどるやろ。逆に、あそこまで美味しいレバーを焼くのはもったいない。とはいえ、ここは大人のマナーとして店員の目に留まらないようにする必要はある。いくら自己責任とはいえ店側も見てしまったらしたくもない注意をせざるを得ない。よって、忍者のようにこそっと素早く食うべし。今回、新規開拓もかなり進んだ。そんな中でもまた行きたいと思ったのが「ストライク軒」のストレート(東京醤油)とシンカー(あさり白湯)、「フスマにかけろ」の醤油と塩、「頭上注意」のトリュフ混ぜそば、「大阪トンテキ」のトンテキ定食、「洋食とんはる」のジャンボハンバーグとエビフライ定食。連日食べ過ぎて腹の空く間がなかったので予定していたルクア10階にある「叙々苑」とやたらと高価なステーキ店「ウルフギャング・ステーキハウス」はまたの機会に持ち越しとした。連日実に楽しかったので、来年の盆休みも無理に旅行に行かずにこのパターンで十分だ。

8日

今年の盆休みは広島で阪神対広島を球場で観戦し、一人住まいをしているM女宅に泊まり、そして久しぶりに尾道にも寄ろう...などとあれこれ予定していたが、諸般の事情により中止になった。ならばせっかくの連休なので野宿でも、と言いたいところだが、7月に既に行ったのでそこまで乗り気にもならない。ならば、もし俺の口座に100億円あるとして金の心配が全くないのであれば何処に行きたいだろうか?と自問したところ軽井沢もしくは奥入瀬との答えが出た。要するに自然が豊かで涼しい場所にある宿でのんびり過ごしたいということだ。もちろん100億円はないものの、こういう思考法を俺はよくやる。ネット検索して片っ端から該当する宿に電話してみたがどこも既に満室。そりゃそうやな。良さげな宿が盆休みの直前に空いているわけがない。10軒目あたりで電話するのも馬鹿らしくなって止めた。よって、最終的に俺が決めたプランは午前午後は家でのんびりと高校野球観戦をし、夕方日が落ちて多少涼しくなったら馴染みの店に寿司や焼き肉を食べに行き、帰宅して未明までオリンピック中継...というプランにした。これを盆休みの五日間連続でやる。これはこれでとても贅沢な過ごし方ではないか。軽井沢や奥入瀬で四泊するのに比べれば予算もたかだか知れてるしな。ただし、三日目の午後のみ気分転換で外に出てニュージャパンかスパワールドで観戦するつもり。それに加えてたっぷり時間があるので高校野球を観戦しながら毎日調教百態でも執筆しようと思っている。調教百態については書きたいことが山ほどあるのだが、なかなか時間が確保できずについ執筆の容易な雑記の更新に偏ってしまう。今回のプランはそんな反省もあってのことだ。数年間続いたSMサイトなのかグルメサイトなのかわからないような暗黒時代にも付き合ってくれた方々の為にもここは頑張りたい。なお、調教百態の執筆予定は更新履歴のページに先行アップした。暇な方は当日毎夕チェックされたい。もし更新されていないようであれば、雨が降って高校野球中継がなくなったので昼間からどこかへ食べに出かけたか、友人から何かのイベントに誘われたか、急な調教依頼が入ったということだ。それではみなさんも良い盆休みを。

1日

昨日、梅田の街を歩いていたら阪急百貨店にて行われているアジアン・フェアなる広告が目に入った。何でもアジア雑貨に加えてフードコートではアジアのあちこちのB級グルメを満喫できるらしい。広告写真の中で俺が特に気になったのは胡椒餅だ。台湾ではお馴染みの一品で、百花繚乱の感がある台湾屋台グルメの中でも間違いなくベスト3に入る、と主張しても誰も文句はないだろう。そんなメジャーな一品だ。日本風に言えば甘辛く味付けされた粗挽きの豚肉やら野菜やらがたっぷり詰まった焼き饅頭である。とても安く、とても美味しい。毎回台湾に行けば必ず口にするが、この品には難点が一つあって、やたらと腹持ちがいいのだ。女性ならこれ一個で十分朝飯や昼飯として成立する。腹持ちがいいというのは本来歓迎すべきことなのだが、こと旅先に限って言えば、ちょっと事情が違ってくる。やはりその土地ならではの未知の味をいろいろ食べてみたいではないか。よって、「胡椒餅は食べたいが、他にも食べたいものがあり過ぎる...」旅先ではそんな微妙な立ち位置の一品だ。前置きが長くなったが、それが日本で食べられるのならこれ程ありがたいこともない。遠慮なく胡椒餅で満腹になってやる。というわけでアジアン・フェアの広告が目に入るなり阪急百貨店の催し会場へと直行した。週末とあって凄い人だかりだった。中でもマンゴーかき氷にたくさんの女子が並んでいる。混雑をかき分けて目当ての店に行くと「お持ち帰りはできません」という文字がまず目に入った。3個持ち帰ってビールと共に楽しむ予定が狂った。それでもやはり食べたい。値段を見れば一個420円とある。高いな!向こうではせいぜい100円ちょっとだ。まあ、割高なのは往復の手間賃と考えて1個食べてみた。不味くはないが、何か微妙に違う。こういう百貨店の催しで食事をするのは初めてのことだが、まあ、こんなものか...と思いつつ別の店で上海水煮餅(言うならば焼き小籠包)も食べてみたが、こっちはかなり現地の味に近かった。これも高かったけどな。やはりこういう催事よりも遙かに面白いのは現地の人が店を出して現地の味を提供してくれているところだ。会場でパッタイ(タイ焼きそば)などを食べている人は10分も歩けば本場の味の店があることを知らないのだろう。中でも俺が今はまっているのが中崎町にあるタイ料理busabaとラ・ランテルナ・ジェノバだ。前者は本場のガパオライスやカオマンガイ等を食べさせてくれるし、後者はジェノバ人が作るジェノバ料理の専門店だ。ジェノバといえばバジルパスタだが、これが旨い。この場合、現地人が作っているというのが必須で、日本人のコックであれば俺は行ったりしない。味が日本人向けに調整されておらず現地そのままだと尚良しだ。アジアン・フェアも楽しいだろうが、俺はこういう店こそ勧めたい。