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25日

大阪市営地下鉄の駅々のトイレが綺麗になっているが、小便器の前に飾られた絵は一体一枚いくらで購入したのだろう。おそらくは市民感情からすればびっくりするような金額ではないか。どうせなら駅ごとに違うアーティストの作品を飾れば良かったものを、どこの駅も似たような絵ばかりではないか、JK(作者のサイン)。サノケンのような選考経緯でもあったのではないかと勘ぐりたくなるようなつまらん作風だと思う。市民から公募すれば多種多様な素晴らしい作品が無料で手に入るというのにだ。アーティストは皆自分の作品の発表場所に飢えている。日々多数の目に触れる駅のトイレなど願ってもない場所ではないか。職員から聞いたのだが、俺が大阪市営地下鉄で一番訳がわからないのは、地下勤務手当というものの存在だ。太陽が当たらない地下で長時間勤務するから、ということなのだろうが、それが嫌ならそもそも就職先に市営地下鉄を選ばなければいいだけのこと。東京メトロにもこんな手当があるのか?まあ、あったとしても料金が安いので良しとしよう。何せ大阪の地下鉄は料金が高い。何やら値下げがあったようだが、俺のよく利用する区間ではたったの10円下がっただけだ。これで値下げ値下げと声高に言われても困る...とまあ、こんなことが市営地下鉄のトイレで小便をするたびに頭の中をよぎるわけである。

21日

昨日、俺は大発見をした。この時期、畑で採れる大葉が余って余って仕方がなかったのだが、俺の大好物である唐揚げを巻くという食べ方を昨夜唐揚げを食べている最中に思い付いた。早速試してみれば最高に合うではないか。マヨネーズをかけてから巻けばそこにはないはずのチーズの味がする。こうして気付いてみれば何で今まで発見できなかったのか不思議だ。我が家の大葉は売り物のように冷蔵庫に保存しているわけではなく、豪快に茎ごと摘んで水差しに活けたような状態で台所に飾ってある、というか置いてある。必要な時に枝からちぎって使うわけだが、4,5日もすれば大量にある葉がへたってくるのでなかなか消費が追い付かない。以後、唐揚げの良きパートナーとなろう。次は同じく俺の大好物であるカキフライで試してみるつもりだ。

14日

鳴き始めたかと思えば早くも路上で屍を晒している蝉がいた。俺は蝉が好きだ。「死体?そんなのどうでもいい。俺は存分に鳴いて存分に生きたんだ!」道路の真ん中で豪快にひっくり返ったその亡骸を見ているとそんな声が聞こえてきそうな気がする。とはいえ車や自転車に轢かれ続けるのも気の毒と思い、せめて土に返してやろうと植え込みにでも放り投げるつもりで羽を掴んだら指先から飛び立っていった。なんや、今のは休憩か?おまえ、休憩まで豪快やな。死ぬまでせいぜい好きなだけ鳴くがいい。蝉の鳴き声はまさに命が燃えている音だ。誰がこれをうるさいなどと言えよう。

11日

ついに間借りしている畑のゴーヤが食べられるまでに成長した。我が家のゴーヤ料理と言えばなんと言ってもサラダだ。昨日久しぶりに食べたが、相変わらず美味しい。かなりの量をペロッと平らげてしまった。以前も紹介したかもしれないが、実に簡単に作れて美味しいので紹介しておこう。ゴーヤをスライスしたら歯ごたえが残る程度にさっと茹でる。冷めたらオニオンスライス、シーチキンと合わせる。味付けはマヨネーズと粗挽きの黒胡椒。これを冷蔵庫で冷やしてから食べる。ビールにとてもよく合うが、サンドイッチにしても美味しい。半熟卵を美しく盛ればデパ地下風になるだろう。ぜひ試されたい。

4日

神奈川県民には遠く及ばないものの、東京土産で買って帰って食べる度に俺なりのシウマイ弁当の食べ方の流儀というものが徐々にできつつある。主役がシウマイであることは論を待たないが、俺に言わせれば陰の主役とも言えるのがマグロの照り焼きである。このかなり濃い味付けが施されている照り焼きを有効活用することにより5個のシウマイを全てビールのあてに回せるのである。この楽しみ方であれば、サービスなのか何なのか、やたらと量の多いタケノコもちょうど良い量の飯の友として最大限有効活用できる。その他佃煮や唐揚げなどで例え主役のシウマイが無くともご飯を全て無理なく食べられる。俺は晩酌してからの〆で飯を食べるタイプなので、俺の場合ビールのツマミとして真っ先に5個のシウマイがなくなる。後に残るのはシウマイ弁当ではなく照り焼き竹の子弁当というわけだ。駅弁の食べ方に良いも悪いもないが、神奈川県民はシウマイ弁当に対して並々ならぬ愛情とこだわりがあると聞く。こんなことを書いていると、食べたばかりだというのに何やらまた食べたくなってきたような。牛肉や牛タン、海鮮のような派手さはないものの、まさに魔性の駅弁と言えよう。ちなみに、シウマイの全く入っていない魚弁当なるものがあるそうだが、こっちも一度は食べてみたい。