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29日

冬でも力強く育ったパクチーが重宝している。
どちらかといえば南国植物のイメージがあるが、この育ちっ振りからして案外そうではないのかもしれない。
我が家で栽培を始めた当初は葉の部分のみを摘んで食べていたが、今では根本から引き抜いて茎も全て食べている。
というのも、パクチーといえばあの独特の香りが命だが、意外にも茎の部分の方が芳香が強いようだ。
多少の筋はあるもののセロリほどでもなく、そのまま食べても十分美味しい。
ナンプラーをかけた冷や奴と一緒にパクチーを茎ごとかじれば口中はちょっとした東南アジア状態だ。
唐揚げと一緒にかじっても美味しい。
茎ごとなのでトッピングといったような上品な食べ方ではなく、あくまでワイルドにかじるに限る。
今となっては中華粥に少量入っていたパクチーをわざわざよけて食べていた昔の俺が信じられない。

22日

今まで何度も料理番組やCMで目にしてきたものの、何となく作ることのなかった白菜と豚バラのミルフィーユ鍋。
昨日、帰宅すると親父が畑で取ってきたばかりの白菜が一つ玄関に置いてあった。
冷蔵庫を開けると豚バラが目に入り、「ならば一度あれを作ってみるか」ということになった。
結果、感動的に良かった。
大々的に宣伝していただけのことはある。
俺がやったのは酒を少々入れて蒸し煮にし、しなっとしたところで本だしと味の素を少々かけた。
それをそのまま食べたり、ポン酢で食べたり。
おそらくは白菜を最も美味しく食べることのできるレシピだろう。
素朴な味なのだが、それがしみじみと美味しい。
あまりに気に入ったのでまた来週も作るつもりだ。
何となく作っていない、という方も多いだろうが、白菜の美味しい今の内にぜひ一度お勧めしたい。

18日

先日、俺の人生にとってとても大きな発見があった。
というのも、俺的に最もご飯の進むおかずを3つ挙げるとするならばグリーンカレー、桃屋の瓶詰めメンマやわらぎ、そして回鍋肉。
これらセレクトについてはほぼ悩む余地がない。
にも関わらず、外食で食べる回鍋肉の不安定さといったらこの上ない。
俺が食べたいテンメンジャンがしっかりと効いた甘めの回鍋肉を出す店など5軒に1軒程度しかない。
妙にトウバンジャンを効かせて辛みの要素を入れたり、ひどい店になるともはや甘めの野菜炒めとでも呼んだ方がいいような、とても悲惨な回鍋肉が出てくる。
その他、やたらキャベツだらけだったり、豚肉がペラペラだったり...と、大好物にも関わらずいつしか店で注文するのをほぼ止めてしまった回鍋肉。
そんな暗黒時代を経て、ついに先日納得できる回鍋肉を出してくれる店を見付けた。
眠眠の京都三条店だ。
ここはチェーン店なのだが店によって味付けがマチマチで、以前難波店で頼んだ回鍋肉がぱっとしなかったので以来眠眠では頼むこともなかったのだが、先日三条店で出てきたそれは質と値段を照らし合わせて90点付けてもいいだろう。
まさにテンメンジャンたっぷり濃茶色の回鍋肉だ。
おまけにホテル中華並に肉がぶ厚かった。
以後、眠眠京都三条店に通う回数が一気に増えそうだ。
ちなみに、この店の近くには桂小五郎ゆかりの忍者料亭や新撰組が討ち入った池田屋があるので、幕末好きの回鍋肉好きはぜひ眠眠三条店に行かれたい。

15日

以前紹介した最も美味しい玉子かけご飯の食べ方について修正する。
否、これは修正というよりも変更だな。
一口に玉子かけご飯と言っても薬味にまでこだわれば、その奥深さは無限大になる。
今日紹介するのはそういうのではなくて基本の食べ方。
先ずは多少大きめの茶碗に少な目のご飯と玉子の白身のみを割り入れる。そしたらひたすらよくかき混ぜてメレンゲ状にする。
ふわふわになったら中央に気味を落とし、牡蛎醤油を少々。
これを木製のスプーンで食べる。
極めて簡単で、最高に旨い。
一点注意が必要なのは、牡蛎醤油はアサムラサキのものを使うこと。
他のメーカーではダメだ。
醤油へのこだわりは以前と同じ。
以前はわざわざ送料払ってまで取り寄せていたアサムラサキの牡蛎醤油だが、最近は全国各地のスーパーで手軽に買えるようになったようだ。
ぜひ試されたい。

8日

職場でいきなりスマホで撮影したタイカレーの画像を見せられた。
一見お洒落に見えるそれは、イナバの缶詰タイカレーに自前で具をトッピングしたと言う。
はて、一体俺に何を言いたいのか、返事に窮した。
ランチョンマットの上にはミニサラダもあり、我が家では夫婦でこんなカフェ風のお洒落な夕食もしくはランチを楽しんでいる、ということを言いたいのか?
まさか俺の家では畑で育てた青唐辛子で作った手製のグリーンカレーペーストが冷蔵庫に常備してあるなどとは夢にも想像できないのだろう。
もちろんそんなことは言わずに黙って「ふ〜ん...」と一言返事を返したのみ。
俺の反応に彼はかなり物足りなさを感じたようだったが、他に何を言えというのだ。
確かにグリーンカレーは美味しい。
何より飯が飛ぶようになくなる。
俺にとって飯が最も進むおかずとは回鍋肉、桃屋メンマやわらぎ、そしてグリーンカレーだ。
グリーンカレーは我が家独特の味があり、食べ慣れたこともあって今では無印良品のやつよりも美味しいと感じる。
自家製だと安く上がりそうなものだが、別途ココナッツ缶が必要なので結局無印と変わらない程度の値段になる。
具は鶏肉と茄子のみのシンプルなやつが一番好きだ。

1日

俺の晩飯の時間は遅く、また、毎夜たっぷりと食べる。
そして、すぐに横になって寝る。
職場等でこの話をすると体に悪いとか太るとか、私は夜の7時以降一切何も食べないとか、いろいろな反応が返ってくる。
でも、ちょっと考えてみて欲しい。
人間、食べると眠たくなるのは誰しも自然なこと。
これすなわち、食べたら寝ろという明確な体の声に他ならない。
一体、何の根拠があって体に悪いとまで言い切れるのか?
というのが俺の考えだが、いちいち言い返すのもあほらしく「そうやな」と気のない返事を一言返すのみ。
おかげで横になったら直ぐ眠りに入ってしまうので、枕元に置いてある本のページが一向に進まないというのが目下の極めて幸せな悩みだ。