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31日

俺が好きな景美夜市。
地元感が強く観光客ずれしていないので毎回行く。
人少な目でのんびり回れるのもいい。

景美夜市で最も目立っている店。
朝夕行列が絶えない。
とても美味しいのだがもはや食べ慣れた味でもあるので、食べ歩きに備えて1個で我慢する。
例えればそれは肉汁たっぷりの蒸し焼き小龍包といったところ。
地元の人々はこれを朝飯にもすれば晩飯にもする。
俺ならおやつかビールの肴。
1個約40円。

ちなみに当たり屋台の見分け方は「店頭仕込みの即店頭調理」「行列」「行列には老若男女が並んでいること」の3点。
この店はまさにその典例だ。

time to eatのキャッチコピーでしばしば目にする台湾観光局のCMだが、葱油餅のテロップで紹介されている料理は明らかに間違い。
あの料理こそ、まさにこの店で売られているものだ。
関係者がそれに気付かないということはないと思うのだが、CMが流れ始めてかれこれ1年超にして未だ修正が入っていない。

24日

なぜ俺はこうも毎年野宿に行くのか?もちろん自然が好きというのもあるが、あえて不便さを感じに行くという側面も大きい。ちなみに野宿とキャンプは明確に違うので、大自然の中でかなり原始的な一夜を過ごすことになる。俺が唯一妥協して持っていくのはボンボンベット。さすがにゴツゴツとした地面では眠れないし、何より俺はこのボンボンベットを渓流の浅瀬に置いて冷たい流れに足を浸しながら楽しむ読書が大好きだ。これぞ至福のひととき。目が疲れたらそのまま昼寝、喉が乾けばベットに紐でくくり付けたペットボトルのコーラを飲む。こう書くとなかなか優雅だが、テントもなければタープもないので、一旦雨が降れば止むまで木陰で過ごすことになる。なかなか止まぬときなどは「太古の人類もこんな具合に雨が降れば暇だったのかしら?」などと思いを馳せる。野宿場に到着すると毎年真っ先に行うのは飯を炊いたり湯を沸かすための枯れ枝集めだが、本来、火を使うということがどれだけ手間なのかを改めて教えてくれる。雨が降れば屋根の下で寝られる幸せ。夏といえども渓流の横はかなり冷えるので、体にかける布団があることのありがたさ。スイッチ一つで明かりがともることの素晴らしさ。とにかく、普段当たり前のことがいかに幸せなのかということを身を持って体感することができる、それが野宿だ。それに加えて、男なら年に一度くらいは星空の下で寝たいではないか。星を観察するために双眼鏡を持っていくので一晩中退屈しない。夜の空にも結構いろんなものが飛んでいるものだ。自衛隊機、人工衛星、流れ星、???なもの、レンズを横切る鳥?ムササビ?、目を休めたら休めたで蛍...一晩中飽くことを知らない。おまけに野宿は飯がとびきり旨い。世に旨いものは多々あれど、俺もできる範囲で美味美食を楽しんできたが、この世で最も美味しい食事は野宿飯であろう。これを知らない美食家はまだまだ甘い。ちゅうか、楽して美味しいものを食べようとするから、やれトリュフなどと言ってみたり、高い銭も必要になる。健康と体力さえあれば最も美味しいものはすぐ目の前にあるのだ。今年は珍しく一滴の雨にも邪魔されずに野宿を満喫することができた。次はまた来年。早くも楽しみだ。

17日
あっと言う間の盆休みだった。近年、盆休みといえば旅行のようなビックイベントは入れず、地味に野宿と高校野球中継をのんびり楽しむ、という傾向にある。ただし、こういう盆の過ごし方は今年で最後になるかもしれない。自分で好きに休めるようになれば盆は存分に働き、世間の盆休みが終わったと同時に旅行に出かける。北海道、沖縄、長野、タイ、ベトナム...楽しみは尽きない。否、そうするためにはある程度の成功が必要で、今の時点では妄想は尽きない...というところか。とはいえ、俺は引き寄せの法則を信じる者であるので、こういった想像は大いにやればいいのだ。気が付けば勝手に叶っているだろう。
数字的には年の半分を大きく過ぎているが、感覚的には盆が終わってからが一年の後半という気がする。俺にとってはとてもとても大切な時間の始まりだ。まあ、俺なら何とかやるだろう。

10日
ここの魯肉飯も相当上手かったが、それ以上に感動したのが鶏肉飯。一体何をどうしたらこんなに素朴で美味しいのだろう?基本はほぐした鳥肉とフライドオニオンのみ。これに出汁がかかるが、この出汁こそ味の秘訣だろう。あっさりながらも鳥のスープがしっかりと出た苦瓜排骨湯(ゴーヤ入り鶏肉スープ)と共に食べると、食道楽の俺としては3品たった300円ちょいで天国に行ける。まさにこれこそが俺にとっての美食。これだから台湾は止められない。とても美味しかったのでこの店の弁当も買って帰りたかったが、暑い中これからあちこち歩くので断念。

台湾で餃子といえば水餃子だが、日本人の俺としては慣れ親しんだ焼き餃子も気になるところ。よって、事前にチェックしておいた評判の店に行ってみた。皮のパリパリ感は過去最高で、文字通り噛む度にパリパリと音がする。ツケダレは日本のそれとほぼ同じ。しかしながら中の具がかなり淡泊で、美味しいのだがいささか物足りない。やはり台湾では水餃子を食べるのが良いようだ。ちなみに台湾では焼き餃子のことを鍋貼と言う。水餃子のように湯に浮いてないということだろうが、納得するようなしないようなおもしろいネーミングだ。

7日
台湾最大の朝市である「そう連市場」にて。首輪があるということは飼い犬だが、放し飼いである。店の食材を欲しがることもなく大人しくしている。首都台北でさえこれなのだから、ちょっと田舎にでも行けばさぞや犬猫はのびのび暮らせて天国だろう。現に町中猫だらけで名物になっている場所もある。 今回も多く目にした台北の野良犬だが、日本のそれのように危険な感じがしないのは人々があまりに大らかに接しているからだろうか。ちゅうか、今の日本ではもう野良犬などほとんどいなくなってしまったが、要するに我々が彼らを許容するだけのゆとりを無くしてしまったということだ。それは人々の心の空虚感を如実に現している。他の種族との協調性の欠如、自分の家族だけが良ければそれで良い、気に入らないものは排除、危険なものには過剰に反応...。将来、野良猫が消える頃にはこの国もいよいよ終わりだろう。

一時は関東方面でもお馴染みだった(らしい)ひげ張長魯肉飯店の本店。何でも元々はあまたある小さな屋台の一つだったそうだが味が評判になり、ついには店が忙しくて髭を剃る暇もなく、いつしかそれがトレードマークになったそうだ。今では国家元首も食事に訪れるビルが建つに至った。

入ってみれば割高ということもなく、俺のような観光客もいれば近所のおっちゃん達も普段使いしている。金賞に輝いた名物魯肉飯は豚皮がなくて赤身中心だが、深みのある味で美味しい。鶏肉飯も美味しい。それぞれ値段も30台湾ドルなので屋台のそれと変わらない。その他香腸(台湾ソーセージ)、豚足、四神湯(モツ入り薬膳スープ)全て美味しい。店があまりに綺麗で雰囲気に欠けるため俺の好みからは外れるが、空調もしっかりと効いておりそれだけ快適に食べられるということでもある。観光客も多く訪れるようで注文の容易さとも相まって次回もきっと行くだろう。日本で食べたい方は金沢へ行ったついでにどうぞ。

4日
魯肉飯と同じく台湾へ行ったら必ず食べなければ気が済まないのが麺線。牡蛎入り、大腸煮込み入り、ミックスの三種類ある。例えれば味は超濃いめの鰹出汁にゅー麺にパクチーとニンニクを放り込んだ感じ。それらがなければ完全に和食麺とも言えるが、パクチーとニンニクで一気に異国の味になる。日本人的感覚で言えば飲んだ後の〆に最適な一品だ。台湾の人々は外であまり酒を飲まないようで、飯屋はたくさんあってもアルコール目的の居酒屋やバーといったような文化が存在しない(ようだ)。画像は大腸入り麺線。

台湾で一番美味しい麺線と評判の阿宗麺線。早朝からこの賑わいだ。日本的には朝の立ち食いそばと言ったところだが、台湾のそれは結構な量のニンニク入りで臭いには寛容なようだ。反面、麺を音を立ててすすったりテーブル席で丼を持ち上げて食べるのは厳禁とまではいかなくとも良くないらしい。台湾異文化で一番顕著なのは電車内での一切の飲食禁止。各車両には防犯カメラが設置されており、極端に言えば電車内でペットボトルの水を一口飲んだだけで罰金を取られる。日本では考えられない感覚だが、信仰深い儒教の国でもあるので台湾にはAV制作メーカーなどといったものも存在しない。夜市で売られているエロDVDは全て日本のコピーだ。その他、トイレの下水管が細いので紙を流せない、トイレ内が丸見え...もちろん個室内まで見えるわけではないが、手を洗うスペース等個室以外の部分が丸見えということ。なので女子トイレ横を通り過ぎる時、中の様子が丸見えになる。日本ではシークレットスペースだけに妙な光景だ。

日本ではありえない肉屋の衛生環境。首都である台北でもこのスタイルが当たり前。この光景に慣れてくると日本のそれが過剰とも思えてくるが、あるいは台湾の豚や鶏は抗生物質等不使用の強い肉なので、こういう昔ながらの売り方ができるのかも?クルクル回る蠅よけ器が懐かしい。