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30日
アイデアとは新しい組み合わせのことである。広告業界では有名な言葉だが、先日TVを見ていて改めてこの言葉を痛感するニュースがあった。それすなわち、ジャズタクシー。事の発端はジャズが好きで好きでたまらないタクシーの運転手がいた、ただそれだけのこと。このような話なら全国にゴマンとある。ちゅうか、一人に一つは何かあるのではないか?さてこの運転手さん、自分の職場である車内においても最高の音質でジャズが聴けるよう、車に真空管アンプを搭載してしまった。するとどうだ、噂が噂を呼び、ジャズ好きやらプロの演奏家からの問い合わせが後を絶たず、今では予約専門で曲のイメージに相応しい場所を走るジャズクルーズなるもので飯を食べているとのこと。正にこれこそ新しい組み合わせではないか。タクシーとジャズの組み合わせが成り立つのであれば、まさに可能性は無限大である。実にいいものを見せてもらった。

27日
鯖味噌は作っても鯖のおろし煮を作る女性は少ないようだ。鯖おろし煮定食などないので目にする機会も少ないのだろうが、俺はこの一品を社員食堂で知った。初めて食べて以来すっかり俺の好物となっているが、鯖味噌よりも遙かに飯がすすむ。興味があるならばレシピは各自専門サイトをチェクしてみればいいと思うが、俺的なコツは以下。揚げない方法もあるが、俺は揚げた方が好きだ。ただし、俺は家で揚げ物は一切作らないので、惣菜コーナーで売られている鯖の竜田揚げを使う。自分で揚げるならば骨抜きはしっかりと行うこと。彩りはシシトウ。鯖のおろし煮と漬け物と味噌汁があれば丼飯大二杯は欲しいところだ。俺にとってはそんな愛すべき一品。

20日
俺の若さのバロメーターの一つは南方にある「笑福」のつけ麺特盛りとライスを完食できるかどうか。笑福へ行ったらこれしか頼まない。そして、未だかつて麺一本ご飯一粒たりとも残したことはないのだが、食っている最後の方で満腹感を感じることが多くなってきた。以前は満腹感を感じる前に一気に平らげたのだがな。もっとも、俺の歳であの特盛りを頼むこと自体が普通ではないのだが。同学年の親友と飲んでいて、その親友が「もう腹一杯や」と腹をさする頃、俺の胃袋はまだ余裕がある。よって、別れてから一人王将で焼き飯と焼きそば等を食べたりしている。まあ、これだけ食えるというのは幸せなことだ。健康の証でもあるしな。人間、食の楽しみがなくなったら棺桶に脚を半分突っ込んだようなものだ。

16日
世の中、いろいろな薬が出回っているが、味覚の順応を遅らせる薬などはあるのかね?というのも、結局はラーメンで最も美味しいのは最初の2、3口で、それ以後は味覚が順応してしまって感動がなくなってしまうが、上記の薬があれば最後までとても美味しく食べられるというわけだ。最も、そんな薬があったとして、こんなことのために薬を飲むなど馬鹿げているが。ラーメン屋に豆腐を置いてくれないものか。豆腐には味覚をリセットする効果があるので、一口目の感動が長続きする。そんな素晴らしい豆腐だが、置いているラーメン屋を俺は知らない。まさか、持ち込むわけにもいかんしな。順応があるので、詰まるところラーメンに大盛りなどは必要ないのかもしれない。ではなぜ俺が注文するつけ麺は特盛りがデフォルトかと言えば、つけ麺とは麺の食感を楽しむものであるので、順応とは関係がない。歯ごたえのある麺はどこまで食べても歯ごたえがある。まあ、食べたことのない女性にはわかりにくい話だろうな。

13日
さて、年末の福井旅行には2、3の新発見があった。二日目、さのやを後にした昼の12時頃、雪がない、つまり風情がないという理由によりあまりの天気の良さに勝山に行く気になれず、俺が定宿としているAPAホテル福井片町周辺をうろついてみたところ気になる店をいくつか発見した。中華料理の「上海食堂」、釜飯と味噌煮込みうどんの「王将」、天ぷら「天菊」。中でも一番気になった天菊は風格ある小体な店の面構えに加えてメニューも何も店前に出されていないという予算一切不明の度胸の要る店で、のれんと漂ってくる油の香りでとりあえず営業中であるということはわかる、そんな店だ。旅先ゆえいささの余剰資金は財布にあるので入るか否か悩んでいると、中からスーツ姿の全く普通の中年サラリーマンが出てきた。「これなら俺でもいける」そう判断し、ガラガラ扉を開けて突入してみた。客は俺一人のみ。昼のメニューはうな重、うな丼、掻き揚げ丼、掻き揚げ定食、天丼の5種類のみ。店の雰囲気に比してどれも値段は手頃だ。俺は大好物である掻き揚げ丼(1,000円)を注文してみた。具材は一切仕込まれておらず、タマネギやらゴボウを切り始める大将。俺の前に供されたのは約15分後といったところか。早過ぎず遅過ぎずのちょうど良い塩梅(あんばい)だろう。冬であれば日本酒一合注文して待つのが最も良い。ここの掻き揚げ丼の特徴は何と言っても掻き揚げの上に乗せられた生卵の天ぷらである。当然黄身は生のままに仕上がっており、そのトロリとした気味を掻き揚げにまとわせて食うという寸法だ。こんなスタイルの掻き揚げ丼は今まで食ったこともなければ聞いたこともない。一口食えば少し醤油を立たせた甘辛の丼つゆがまろやかになっており、何より眼からも旨い。「これはおもろい、これはおもろい」と内心呟きながらアッと言う間に完食。あまりに気に入ったのでまた翌日ものれんをくぐってしまった。

9日
年末恒例の福井旅行、片町にある「さのや」で蕎麦屋酒を楽しんでいると、「ひょっとしたら俺は年末にこの店でこうしてのんびりするために一年間懸命に働いているのかも...」と思えてくるような、そんな大切な店だ。福井へ行けば越前蕎麦の店は他にもいろいろあるけれど、もうあれこれ探す気がしない。ネットによればこの店は揚げおろし(越前そば+カリッと焼いた油揚げ)がイチオシになっているようだが、酒飲みには海老おろし(越前蕎麦+海老天一匹)が良い。えびおろし700円と熱燗400円で今回もプライスレスな時間を楽しんだ。あまりに素敵なので今年は三日連続で行ってしまった上に、可能ならまた雪の深いであろう2月にでも行ってみたいと思っている。ちなみに、「さのや」のえびおろしで2合ほど空けた後は、決まっていつも目の前にある「ヨーロッパ軒総本店」にてカキミックスソースカツ丼を食べ、これまた徒歩15秒の位置にあるアパホテル福井片町にチェックインして、3時間ほど寝る。起きたらサウナ設備のある大浴場で一年を振り返りつつ、また、来年のことをあれこれ思いつつ湯に浸かり、水風呂に入り、アウナで汗を流す...2時間ほどひたすらこの繰り返し。そして風呂から上がったら、越前の旨い肴と酒を求めて夜の街に繰り出す。毎年福井旅行の初日は絶対にこのパターンだ。今旅は新たな発見もあったので後日紹介したいと思う。

6日
新年あけましておめでとうございます。さて、いつもと同じような年末年始の過ごし方だったが、内丸二日間を当サイトのSM度診断チェックの設置に充てた。判定方法は各設問1点づつといったような単純なものではなく、各々マイナス15〜プラス15ポイントまでの幅があり、設問によってはチェックを入れようが入れまいが0ポイントといったようなものも存在する。それらに加えて設問を多くすることによってより正確な判定ができるように期した。これらにより俺の知る限りにおいては他に類を見ない日本最高峰のSM度診断チェッカーに仕上がったと自負している。いささか時間を要するので暇な時にでもぜひ一度試されたい。というわけで、本年もどうぞ宜しく。

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