SM 110.com 携帯版トップページへ

SM 110.com パソコン版トップページへ

30日
鰻重を食べに日本人街にある肥前屋へと向かうが、着いてみれば凄まじい行列。日本人観光客が殺到していると思いきや、並んでみれば台湾人がほとんどで驚いた。しかも、店の前で記念撮影などしている。日本ならこんな行列には決して並ばないが、ワンタン2杯とルーロー飯を食べた後だったので、腹ごなしを兼ねて並んでみた。意外にも20分待たずに入店。ちなみに、大黒屋の真ん前にある麺屋武蔵も大行列。
鰻重大480台湾ドルなり(1,440円)。今回の報告では計算が面倒なのでレートを3倍として計算しているが、厳密には日本円でもう少し安い。俺が事前に聞いていた情報では鰻重大が240台湾ドルなので、2倍に値上げしていることになる。最も、それを差し引いてもお値打ち感は高かった。俺が今旅で最もテンションが上がったのは、この鰻重の蓋を開けた瞬間だった。皮面の焼き具合に多少難があるが、タレも無難で、しっかりと蒸された身は柔らかくて美味しい。台湾の人々は本場を真似てう巻きや肝串まで頼むのはいいが、誰一人としてビールを注文しないのはいかがなものか。あるいは、一昔前の日本のように昼間にビールを飲むのが何となくいけない国なのか?俺はどこの店でも昼飯時に必ずビールを注文したが、昼間から一杯やっているのは俺だけだった。ちなみに、ここのキリンビール小は240円と高い。

26日
本に載っていたワンタンの銘店と言われる店に行ってみた。エビワンタンスープ(210円)は、派手さはないが素朴で美味しい。激辛エビワンタン(240円)は激辛と言う割には俺には大した辛さではなかった。これは普段から双竜居などの激辛麻婆豆腐に慣れ親しんでいる結果だと思うが、どうも日本の激辛店は閾値を大きく越えた辛さの料理を提供していると思われる。
ワンタンの店にてルーロー飯、105円。ここのも安くて美味しい。
同じくワンタンの店にて、茹でタケノコ360円。「タケノコタベル?」と日本語で聞かれたので、勢いで「はい」と答えたらこれが出てきた。マヨネーズに砂糖を混ぜたようなソースで食べるようだが、ソースが全く口に合わないので、テーブルにあったソイソースやトウバンジャンで食べた。てっきりサービスかと思いきや、伝票を見れば何とワンタン二杯分の合計金額よりもこっちの方が高いではないか。「さては、やられたか!!」と思ったが、他のテーブルにいる地元民も皆これを爪楊枝で突つきながら食べている。台湾では竹の子は高級食材なのかね?未だに謎の一品。

24日
今回の旅では一切情報なしで適当に台湾を巡るつもりだったが、関空出発ロビーの売店にあった台湾ガイド本を時間つぶしにめくったら、俺の本能がこれを買っておけと言った。結果、とても重宝した。二日目の夜は、ガイド本によれば士林夜市に次いでオススメの○河街観光夜市(○は漢字変換不可)へと出向いてみた。
○河街観光夜市の代名詞的一品である胡椒餅、120円。渡された時は噛めない程に熱々。餡はビックマック様に飛び出してしまうほど豚肉とネギがたっぷりと入っており、女性ならこれ一つで十分食事になるだろう。胡椒餅と言う割に胡椒の香りはあまりしないが、美味しい。ああ、また食べたい。
豚のアバラ骨を漢方薬が入ったスープで煮た一品。廃物利用といったところか。値段は240円。何とも表現の難しい味であり、決して美味しいとは言い難いが、少なくとも完食することはできた。まあ、次にまた行っても食わんけど。

17日
団子入りかき氷、135円。ジュフェン名物だそうで、かき氷の上に熱い団子やあずきなどが乗っている。見た目のカラフルさに反して、極めて素朴な味。
ジュフェンは海の町でもあり、魚介料理も美味しいそうだ。これは魚のつみれ汁、120円。おでんの三色団子に近い味。スープは薄味で飲みやすい。とても日本的な一杯。
汁なしの茹で春雨、120円。トウバンジャンとテンメンジャンを混ぜたような濃いソースだが、それでもなぜか素朴な味がする。

12日
さて、一度は来てみたかったジュフェンに到着。平日昼間だというのに凄まじい人混み。町自体がそうなのだが、中でもこの建物は「千と千尋の神隠し」の風呂屋のモデルになったという案内が店前にあった。せっかくなので建物の中も覗きたくて入ってみれば、台湾式茶道の店らしく、熱い茶がメインだと言う。クソ暑いので飲む気にもなれず、止めにした。
マンゴーかき氷。皿にマンゴーをたっぷりと盛ったその上にかき氷が乗せられている。240円。マンゴーの量が多くて、日本なら一体いくらすることか。食べ切るのに苦労した。
台湾では駄菓子屋が現役だ。台湾という国のあちこちで古き良き時代の日本を垣間見ることできる。

9日
祝、東京オリンピック。まあ、大阪人の俺としては大阪オリンピックが良かったのだが。ここで俺が過去雑記で何度も書いてきたことを再度言う。パラリンピックはオリンピックの前に行うべきである。それは決してオマケにあらず。
2020年はオリンピック観戦兼ねて東京行くとしよう。俺が観たいのは体操男子床の決勝だ。shadow人脈といううわけではないが、過去俺がここで希望を書くとどこからともなく神の手が差し伸べられてきた。GW初日の札幌行きトワイライトエクスプレス、プロ野球の特等席等々。日本人は頼み事をするのが下手だと言われるが、声を大にして言う。俺は東京オリンピックの体操男子床決勝が生で観たい!柔道も大いに観たい!最も、今回はこんなことを書いたところで、入場の際は本人確認が必要だろうから、結局は抽選に当たるしかないか。
今年の流行語大賞は「今でしょ」とばかり思っていたが、「O・MO・TE・NA・SHI」もなくはないな。これからはプレゼン本が多数出そうだが、プレゼンと聞いて浮かぶのはやはりスティーブ・ジョブズ。ただし、あれはプレゼンというよりも一流の脚本家や演出家の付いた一人芝居と言った方が正しい。プレゼン本は一ヶ月くらいしたらぞろぞろ新刊が並び始めるだろうか。まあ、俺は買わんけど。
NHK大阪放送局が気合いを入れて俺の好きな織田作之助をドラマ化してくれたのはいいが(夫婦善哉)、何故に放送を土曜の夜9時にしたのか?もう少し見やすい時間にしてくれたらいいものを。家にいるはずもなく、おかげで日曜深夜の再放送を楽しんでいるのだが、日曜夜といえば情熱大陸を見たらさっさと寝るのが俺の習慣なので、月曜日がどうも眠たくて仕方がない。最も、全4話のようで早くも次回最終話を迎えるのは、さて悲しむべきか喜ぶべきか?

5日
早朝から満腹で動き回る気にもなれず、バスの中で一眠りしようという魂胆で予定を繰り上げてジュフェンに向かうことにする。ジュフェンとは映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった町だ。時間が早かったのでジュフェンの先にある金瓜石(ジングアシー)にも立ち寄ってみることにした。金瓜石は日本統治時代に金の採掘が行われた場所で、金脈が掘り尽くされた後はゴーストタウンと化し、結果的にジュフェン共々昔の姿をそのまま温存することとなった。戦争により実現しなかったそうだが、昭和天皇を迎える為の日本式迎賓館もそのまま残されている。
バスに揺られること約70分で金瓜石に到着。坑道ツアーがあったのでエントリーしてみた。ちょっと入ってUターンするのかと思いきや、ヘルメットをかぶらされてそれなりの距離を歩き、山の中腹に出た。中は涼しく、岩盤から滴ってくる水滴が実に心地良かった。
炭夫弁当、660円。今回の旅の中ではかなりの高額メニューだが、それでも日本の定食より安い。風呂敷と木製箸にアルマイトの弁当箱付きで、いい土産になった。中身は排骨(パーコー)がドカンと乗った素朴かつ高カロリーな弁当だが、昔、炭夫が炭坑に持って入った弁当を忠実に再現したものだそうで、名物になっているようだ。俺に限らず、みな、これを食べていた。
町を散策すれば昔懐かしい光景をあちこちで見ることができる。

2日
二日目は5時に早起きして朝市に向かった。市内のあちこちにある朝市に市民が朝食の材料などを買いにくるのだそう。そんな朝市の一角にある有名店に入ってみた。いろいろメニューはあったが、ガイド本によれば豆乳45円と揚げパン45円の組み合わせが最も一般的だそうで、それを頼んだ。豆乳はほんのりと甘くて温かく、「ああ、子供の頃、こんなの飲んだわ」的な優しくて懐かしい味がする。揚げパンは味がなくて中がスカスカだが、豆乳と一緒に食べると美味しい。今旅ではいろいろ食べたが、この豆乳と揚げパンが台湾B級グルメ第3位に堂々のランクイン。昨夜のニンニク焼きそばで若干もたれつつある胃にちょうど良かった。
朝市の露店にて水煎餅、45円。餅とあるが、その実体はジャンボ餃子と表現するのがぴったりだ。モチモチとした皮の中は9割野菜、1割豚肉。実に素朴であり派手さは全くないが、美味しいといえば美味しい。これ一個でもなかなか腹に来る。
同じく朝市の露店にて台湾名物の油飯(150円)を頼んでみた。日本で言うところのおこわに相当する。牛や豚の肉や内臓、その他が入っており、味付けは八角や五香粉が効いたチャーシューダレ風。よって、かなり濃厚な味だ。熱々だったが、冷めてもきっと美味しいだろう。量り売りのシステムであり、「シヨウワン(小盛りで)」と伝えたつもりだったが、ビニール袋には推定三人前程の量を入れてくれて、朝の7時前だというのに腹が一杯になった。

翌月の雑記へ