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29日
「最近行ってる?」昨日俺が知人からもらった言葉である。何のことかといえば、以前この知人から居酒屋を紹介してもらって一緒に飲んだことがあるのだが、「最近あの店には足を運んでるか?」という意味だ。俺も人に店を紹介することはあるが、上記は俺の中では禁句にしている台詞である。もし気に入ったのであればいつかまた話題に上がるし、あるいはそのうち店でばったり会うだろう。それでいい。それをわざわざ「気に入ったか?」と訊くのは野暮の極みだ。これは本にしてもDVDにしてもそうで、貸したやつは貸しっぱなしでいい。決して感想など訊いてはならない。もし気に入ったなら、先方から勝手に言ってくる。最初の質問に対して「行ってない」と答えたら話題が途絶えたが、それでいい。こんな下らぬ質問を平気でしてくる相手とはどうせ長くは付き合えぬ。

26日
阪神百貨店で行われている楽天うまいもの市にて六厘舎のつけ麺が食えるというので昨日行って来た。2、3年前にその存在を知って以来一度は食べてみたいとずっと思っていたのだが、これが地元で食えるのはありがたい。が、行ってみれば凄まじいフロアの混み具合の中にこれまた凄まじい行列があった。食わずにはとても帰れぬ心境であったので、行列の大嫌いな俺が半ばやけくそ気味に列の最後に付いた。しかし意外にも進みは早く、約30分後には箸を持つことに。まあ、確かに旨いのは旨いが、つけ麺TETSUとそう大して変わらない。ちゅうか、柚子の風味が俺には邪魔で、個人的にはこれならTETSUに軍配が上がる。麺は若干六厘舎の方が上だが、麺だけで言うのなら大阪日本橋にある大勝軒がベストオブベストだ。けどまあ、あの超が2つ3つ付くくらい大行列の六厘舎が食えたこと自体に大満足。ちなみに京都伊勢丹にあったつけ麺TETSUがなくなったのは残念だが、近所のスーパーで売っている「つけ麺の達人魚介スープ」がなかなか美味しいので、これで満足している。最近大阪で何かと話題の玉五郎よりもこっちの方が好きなくらいだ。

21日
今日は贅沢にもサンクタムと地球侵略の2本を観た。関西は台風接近で、両作封切り直後にも関わらずほぼ貸し切り状態だ。サンクタム68点、地球侵略86点といったところだが、今日の俺の一日は90点代だな。帰宅して一杯やって昼寝、ちゅうか夕寝。このサイトをアップしたら風呂に入って、再び一杯。後は睡魔が来るまで読書だ。明日ごく軽く働いたら3連休。今の気分は120点。

15日
俺は日本ハムの中田には謝らなければならない。というのも彼がプロ入りしたときに「彼はプロの世界では全く通用しない。1年目に1軍の試合に2,3度出たら後は消えていく選手」と居酒屋で豪語していた。ところがどうだ、プロの世界で通用したどころか、日本代表のメンバーに選ばれてもおかしくはない。いやはや申し訳ない。謝ると同時に、彼には大いに学ばせてもらった。つまり技術に先行して心があるということだ。俺が勝手に心の師匠と決め込んでいる方から「心があれば技は後から付いてくる」と直接言葉を頂戴したことがある。中田の活躍を知るにつれ「そうなのだ、やはり心が大事なのだ!!」と改めて痛感する。ちなみに俺が師匠から教わった究極の心とは「無」になることだ。これが実に難しいのだが、いつかそうなれるかどうかは別にして、そのチャレンジこそが俺の生涯ということだ。夢はいろいろあるが、こと仕事に関して言えば晩年の紫綬褒章受章をもって夢の実現としたい。

12日
予定通り、ようやく多忙から解放された。真の喜びは苦の中にあり。改めて日常とは実にいいものだな。昨夜久しぶりにTVをつけたら松本清張「砂の器」をやっていた。有名な小説だが俺は内容を知らず、気が付けば見入っていた。ずいぶんと重たい話だな。以前見た同氏のWの悲劇と同じ臭いのする作品だ。両作品に共通するのは自分ではどうにもできない生まれながらにしての宿命だが、このテーマは俺の大好きな横溝正史と同じだな。ただし、横溝作品は狭い村の中で話が展開されるのに対して、松本のそれは実にオープンワールドだ。社会派と呼ばれる所以だろう。予告編しか見ていないが、確か以前にビートたけし主演での砂の器が放送されていたような気がする。八つ墓村同様古典化して幾度となく作り続けられるのだろうか。そういえば稲垣版金田一も久しく見てないな。放送はぼちぼちか?

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