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29日
さて、もうすぐ試合が始まる。深夜の放送でなくて良かった。俺の観るところ、今回の優勝はアルゼンチンだろうな。あのチームには愛が溢れている。別に愛といったところで男と女のそれだけではなく、優しさやら思いやりの源泉となるべきもの、すなわち人が人を想う心ということだ。俺もこの歳になると、愛に溢れている人にはその他いかなる精神を以てしても勝てないことを知っている。チームプレーの源泉だってきっと愛だ。アルゼンチンにはそれがある、溢れている。その発信源はもちろん監督マラドーナだ。名選手は名監督にあらずとは日本のプロ野球でよく言われる言葉だ。長嶋さんの「来た球を、こうやってポーンと打てばいいんだよ」のような天才肌故の相手に理解されない次元でのアドバイスがその最たる例で、自分でできることが誰にだってできるわけではないし、理解もされにくい。きっとマラドーナもそんな人で、サッカー教えるのやら采配が上手いかといえばそうではないような気がする。けれども、あのスーパースターにはそれを補って余りあるチーム愛、あるいはサッカー愛がある。相手のチームにしても半分くらいはマラドーナ相手に戦っているようなものだろ。対して岡田監督のようなぶっきらぼうではある程度のところまでは行けても、決して一番の高見には行けない。とはいえ、マラドーナ監督相手の日本対アルゼンチンなどぜひ見てみたいものだな。先ずは今夜だ。

23日
最近JRに乗る機会が多いのだが、ちゅうか、毎日乗っているのだが、夜も9時を過ぎた頃から新快速などに乗ると缶ビールやチューハイ片手のお父さん方の姿がよく目に付く。阪急ではあまり目にしない光景なので何やら新鮮だ。梅雨が明ければ本格的な夏なので益々そういうお父さんも増えるだろう。みんな発泡酒やらの安酒というのが世相を反映しているようでもあるが、俺も今夏いっちょJRで缶ビールデビューしてみようか。昨今では女性の一人飲みも増えたようだが、未だ電車内で一杯やっている女性の姿は見たことがなく、あそこで飲めるのは男の特権だろう。俺はせっかく飲むならラガーかドライだな。どうせやるならロング缶買うか。
そんなわけで車内で一杯やる男の心情はとてもよく理解できるのだが、反面全く理解できないのは電車を下りた駅前の立ち飲みか何かでちょこっと飲んで帰る連中だ。何故にせっかくここまで帰ってきたのにもう少し頑張って、ちゅうか頑張る程のことでもないと思うが、そのまま家に帰って風呂でさっぱりしてから冷えたグラスで一杯やらんのか?駅前で一杯引っかけてから帰るというのは、どうも行動が中途半端ではないか。飲みたいなら最初から車内で飲めばいいのだ。それとも店の雰囲気で飲みたいとか、あるいは帰って嫁の顔を見ながら一杯やりたくないとかそういう理由だろうか。後者だとしたらとても悲しいな。妻の手料理で飲む一杯こそがこの世で最も美味しいのではないか。それが駅前のしけた居酒屋の小鉢に劣るというのか?それとも俺は結婚の経験がないので考えが甘いのか。いや、違う。

21日
ハモは梅雨が終わったくらいが最も美味しいそうで、俺は毎年梅雨が明けると淡路島までハモを食いに行っていたのだが、さて今年は行けるかどうか。昔はハモなど好きでも何でもなかったのだが、気が付けば好物の一つになっていた。今ではハモを食べないと夏を迎えられない感じだ。ハモの最も美味しい食べ方はやはりハモスキに尽きる。ハモの頭と骨、そしてカツオでとったダシの鍋に入れるのはハモと淡路島の玉ねぎのみ、これだけで良い。新鮮なハモだと、口の中で身がホロホロとほぐれる。質が落ちるにつれて身がゴムのような触感になってくる。締めの雑炊も美味しいな。俺はいつも漁師宿でコースを頼むのでハモの天ぷらやらハモの子やらいろいろ付いてくるが、鍋及び雑炊まで腹が膨れぬよう、その日は朝から何も食べない。料金は1泊2食で2万円あれば釣りがくるので安い。それくらいの小遣いなら何とかなるのだが、休みがな。やはり、今年は無理かな。

16日
ワールドカップ初戦での日本の勝利は喜ばしいことだが、以前日韓ワールドカップの際にカメルーンがキャンプを張った大分県中津江村では、初戦の日本対カメルーン戦においても村を挙げてカメルーンを応援しているニュースが流れていた。何というか、人がいいというか、義理堅いというか、人情に厚いというか、良く言えばそんなところだが、他の国にしてみればきっとありえない話なのではないか。特に領土問題を抱える国にとってあの心情はとうてい理解不可能だろう。俺は同じ日本人なので経済効果の恩恵に預かった恩返しであろう中津江村の人々の気持ちはわからないでもないが、それでも、勝負するときは勝負すればいいのではないかとは思う。ワールドカップは戦争だとまで言い切っている人もいるしな。
イングランド戦に引き分けたアメリカの大手新聞翌日一面は試合の記事と写真で埋められていた。アメリカ人といえばアメフトとベースボールばかりで、ワールドカップに大した興味はないと思っていたのだが、事情が変わってきているのか?まあ、そうやって謙虚になるのはいいことだ。

14日
俺は以前から京都タワーというものがあまり好きでなかったのだが、このところ毎晩ライトアップしたそれを眺め、そして俺は後1,000回ほどこの風景を見なければならないのだが、そうこう見ている内に好きになったとまでは言わないが、以前ほどの印象の悪さはなくなった。これも慣れだろうか。評判の悪さは以前からよく耳にするところではあるが、きっとなくなったらなくなったで寂しいものだろう。しかしながら、日本武道館と同じ建築家が設計したそうだが、方や名建築、方や???の感は否めない。隅田川のタワーは上まで上がれるのかね?だとしたら、凄い夜景だろうな。京都タワーからの夜景は綺麗なのだろうか?ま、上がる気もしないが。
さて、今夜はワールドカップを見るか。試合が23時からなので、何とか放送に間に合うのがありがたい。

9日
長崎県軍艦島の一般公開があるのを知り、一度は行ってみたい場所であったので調べてみると、どうやら自由に島を歩き回れるわけではなくて、いわば尾瀬のような散策ルート道が設定されており、決してルートを外れてはいけないらしい。尾瀬ならばそれでもいいだろうが、果たして廃墟の中に入らずして軍艦島の魅力のどれ程を体感できるのか?最も、今や軍艦島は大切に保存すべき世界遺産候補地であり、それ以前に建物崩壊の危険もあるので無理もない公開方式だが、今後おいそれと中に入れなくなったことにより写真集「軍艦島」の画像は一層伝説となる。次の公開は盆休みだろうか。今年は無理でもいつか必ず訪れてみたい。その暁には何枚か絵にしたいものだ。

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