SM 110.com 携帯版トップページへ

SM 110.com パソコン版トップページへ

17日
叶うならば将来家を建てるときの参考にと毎週土曜朝に放送されている建物探訪を見続けてきたが、視聴10年余にしてついに悟るところがあった。人間どのような家に住むのかは、実は大した問題ではない。誰と住むのか、どのように住むのか、この2点こそが全てだ。この2点が充実した上で理想の家に暮らすことができればこの上もない幸せではあるが、それらさえあれば例え雨水が漏るボロ家だろうと十分幸せに暮らせる。番組ではどうも家ばかりが先行しているように見える家族も少なくないが、そんな家はどんなに立派であろうと見ていて寒い。手相や顔相があるように家相というものもあり、一戸建ての家屋に於いて草花が全くない家の住人はどこか病んでいると言わざる得ない。反対に、緑が豊かな家の住人は心も豊かだ。我が家の庭が狭いながらもちょっとした植物園状態なのはひとえに親父の人柄だろう。俺は何一つ寄与していないが、今はチューリップが美しく咲いている。その横で野良猫が昼寝などしているのを見ると、近所でやたら目に付くつまらなく豪華な三階建ての家よりは余程素敵だと俺は思っている。小型のベンツやBMWを買うような見栄っ張りにこの魅力はわかるまい。
次回更新は連休明けの予定です。

16日
サイト主宰者という特権を利用して店の情報を求めようと思う。俺は観光客が列をなすような名ばかりの有名店ではなく、地元の人に愛されている店にこそ行きたい。特にスープカレー、ジンギスカン(1人でも食べやすい雰囲気ならなお良し)、ラーメン、豚丼、海鮮類、青森でお薦めの店、等々。スイーツには全く興味がないのであしからず。本来なら豚丼は本場帯広で食べるべきたが、どうやら行けそうもないので札幌でおいしい豚丼の店があれば嬉しいのだが。ちなみに今回の旅で巡る予定は札幌、小樽、旭川、富良野、美瑛、函館、青森市内、八甲田、酸ヶ湯温泉、引前。ちなみに帰りは青森から日本海というブルートレインで帰ってくる。教えてもらうばかりでは申し訳ないので、関西のとっておきの店を紹介しよう。と言っても雑記で何度も書いた「もつ鍋屋」だ。観光客らしき人は目に付かず、地元の人々が列をなす名店である。文句なしに安くて美味しい。派手な味ではないが深みのある和風スープは中毒性がある。生レバを忘れずに。だるまは有名店だが、これに加えたい。近所には超有名店のYがあるが、こっちに並んでいる人を気の毒に思う。同じく、道頓堀にあるたこ焼き屋のOなどは週末ともなれば凄まじい行列だが、平日はものの見事にガラガラだ。俺は今回の旅行でこういう店には行きたくないのだな。情報求む。

15日
大雑把な計画を立ててみたが、10日間の日程で北海道〜東北〜東京は相当無理があるようだ。不可能ではないが、強引に巡れば単なる有名どころのスタンプラリーになってしまう。その昔「でっかいどー、北海道」とはよく言ったもので、どうやら俺は北海道の広さを舐めていたようだ。今回実際に旅することになって連日地図を眺めているのだが、本当に広いな。例えば札幌から根室あるいは稚内に向かうとなるとおおよそ大阪から東京行く位の距離になり、旅行の中に更に旅行が入る感じで、こうなると移動だけで大変だ。更に計画を立ててみれば、10日もあれば北海道全域を巡れるだろうと思っていたのだが、往復電車ということもありのんびり過ごしたいならせいぜい札幌、函館、小樽、旭川、十勝、帯広くらいになりそうだ。根室や網走、摩周湖にも行ってみたかったが、これ以上手を出しては強行軍になる。と言って俺のことだから着いてみればとんでも無い場所へ行く可能性もあるが。

14日
さて、旅行が決まったので考えなければならないことがあまりに多いのは幸せな悩みだ。先ずは車内食の問題。12時に大阪発なので京都過ぎて車窓の景色が落ち着いた辺りで昼飯といきたいところだが、食堂車で食べるのか?それとも弁当を持ち込むのか?持ち込むならどこの弁当か?あるいは、食堂車でその雰囲気を楽しみつつビール1,2杯飲んだ後に部屋で弁当というパターンもありだ...等々。これは夕食も同じこと。くだらないと思うだろうか。俺の場合旅といえば観光よりもむしろ食事がメインなので、どうしてもこうなってしまうのだ。ただし翌日は明確に決まっており、9時頃札幌に到着するので先ずは銭湯に寄ってから朝市で食べる。タラバ蟹の足を2,3本立ち食いしてから海鮮丼ということになるだろうか。昼飯はスープカレーか味噌ラーメン、夜は一人ジンギスカン鍋だ。眠眠でジンギスカン定食というジンギスカンとも言えぬ代物しか食べたことがないので、例のあの鍋で食べるのが楽しみでならない。さて、何キロ太って帰ってくるだろうか。

10日
「あなたはとても幸せそうに見える」とはよく言われることだが、実際その通りである。絶えず何かに熱中しているのに加えて、生まれながらの楽天家なのが幸いしているようだ。冷静に考えれば人並以下の境遇だとは思うが、俺の楽天は何事があっても何とかなるという程度のものではなく、自分の未来は幸せであると確信している。例えばまわりを見れば老後に不安を抱き、それを少しでも取り除くべくせこせこ貯金を貯めている者が多いが、そういう人に限って老後が来たら来たで更にその先に不安を感じ、結局その不安は死に至るまできりがない。ずいぶん以前に書いた記憶があるが、今一度書いておこう。ある青年実業家とインディアンの会話だ。「あなたは毎日いつものんびりしているね」「ああ」「どうしてあなたは働かないのか?」「働いてどうするんだ?」「お金を貯めるんだよ」「どうして金を貯めるんだ?」「老後にのんびりするためだよ」「もう、してるよ」

9日
再開発とは違うが、またしても大阪の名所が一つ消えた。肥後橋のリーガロイヤルホテルだ。このホテルについては利用したことがないので何の思い出もないのだが、何と言っても同じ建物内には大阪フェスティバルホールがある。忘れられないライブを幾度も観たホールであるが、これも壊すのであれば勿体ないというレベルの話ではない。難波にある新歌舞伎座もなくなるという話を聞いたが、ヨーロッパのように古い建物を上手に残している行政に比べれば何と愚かなことか。どうせそのうち難波高島屋の建物も実につまらなく小綺麗に立て替えられるのだろう。どうか味園ビルだけは手が付かないことを祈る。
昨日もまた寂しいニュースが入ってきた。くいだおれ太郎の人形で有名なくいだおれが建物の老朽化と家族経営の限界を理由に7月を以て閉店するという。これで大阪の観光名所が一つ消えることになる。どうせ跡にはわけのわからん飲食ビルかカラオケ屋でも建つのだろ。グリコの看板、巨大カニ、くいだおれ太郎は大阪城と同様税金投入するくらいの覚悟で守ってもいいのではないか。俺なら十分納得するが。

8日
映画を観た日曜は正午の待ち合わせだったので、ちょっと早めに家を出て梅田LOFT7階にある雑貨屋へ行った。俺の好きな店で、時間があるときはつい1,2時間長居してしまう。久しぶりに行ったので見慣れない商品も増えており、中でも最も気になったのが梅図かずおの漂流教室完全版全3巻だ。梅図かずおといえば自宅景観を巡っての裁判沙汰が記憶に新しく、彼の作品を知らない人にはちょっと変わり者の漫画家程度の認識しかないだろうが、漂流教室がある限り彼は俺にとって永遠の天才であり続ける。そんな作品が過去未収録の190ページ余りを加えて完全版の発売となったようだ。amazonのレビューを見ればそれらは主に週間サンデー掲載時の扉のページらしい。俺はそこまでディープなマニアでもないので買うには至らないが、もうずいぶん長い間読んでいないので一度ここらで読み返してみたいものだ。知らない人の為に言っておくと、題名からでは内容が想像しにくいだろうが、トラウマになってしまう程のホラー漫画でもあるので安易に手を出すにはあまりに毒の強い作品だ。

7日
クローバー・フィールドを観てきた。公開最初の日曜なのだが、席が半分も埋まってないのに先ず驚く。友人の評価は低かったが、俺は十分に楽しめた。この映画は劇場で観てこその作品だろう。HAKAISHA(クローバー・フィールドの副題)の足音が重低音で響き、ハンディーカメラの映像と相まってまるで自分もパニックの現場に居るような気分になる。今までになかったアトラクション映画と言われる所以だ。ストーリー云々よりもUSJのアトラクションを楽しむ感覚で観に行けば最後までハラハラさせてくれるだろう。カメラの揺れが激しく、チケット購入の際には全員に注意が言い渡されるのだが、酔いによる途中退場者も散見された。俺は全く問題なし。これは三半規管が強いのか弱いのか?
昼飯はそのまま友人と久しぶりに茶屋町のしゃぶ亭に行った。俺が高校生の頃から通っている店なので、気が付けばそれなりの年季の店になってきた。食べるのはいつも豚しゃぶのダブルなり。ここのゴマダレが好きなので美味しく食べられる。飯の炊き加減の悪さと店員の愛想のなさは相変わらずだが、店の入れ替わりが激しい昨今、昔から通い慣れた店がこうして残っていてくれるのは嬉しい。俺が高校生の頃に通っていた梅田にある店で今でも残っているのはここと東通りにある餃子の王将くらいになってしまった。寂しいものだ。その点京都はかなりの数の店が今でも商売を続けているが、さすが伝統の街といったところか。これはまた別の機会にでも書こう。

3日
春の番組改正により俺が毎週楽しみにしているNHKアーカイブスの放送時間が変更になった。近畿地区では金曜深夜の12時15分からだそうだ。よって以後金曜は1時45分に寝るということになるが、これは痛い。休日にのんびり昼頃まで寝ていてはそれこそ「あっ!」という間に一日が終わるので、俺はできるだけ早く起きる主義なのだが、なかなかそうもいかなくなる。情熱大陸からアーカイブスへの流れが生活に馴染んでいただけにとても残念に思う。番組改正といえば今日の料理グッチ裕三のクッキングショーもなくなってしまった。料理はさておき、あの底抜けの明るさは見ていて楽しかった。さすがにケンタロウは残ったようだが、日本料理の村田さんの名前も消えた。せっかく馴染んだ頃の番組改正と書店の棚替えは実に困るな。

2日
例によって金に物を言わせた超大型補強のジャイアンツが負けると爽快な気分だが、さすがに4連敗となると小学校時分はファンであっただけに少々気の毒にもなってくる。けれど、万一優勝でもしようものなら子供の教育にも悪いな。小学生に将来の夢を問えば、所詮世の中金次第とIT起業者や投資家などと平気で答える時代になりかねない。まわりにも株やらFXをやってるのがいるが、俺は実に冷めた目で見ている。身の丈を知る。池波正太郎が好んで使った言葉だ。今の自分の給料に満足している人は少ないだろうが、実はそれこそが自分の身の丈に合った収入ということなのだ。無理をして過度な所得を得ても、それは分不相応な金なので必ずバランスを失う。話が逸れたな。ジャイアンツにしても一球団としてやってよいことの身の丈を完全に越えてしまっているので、ああもバランスの悪いチームになってしまう。あの御老体が生きている内はこの調子なのだろうな。気の毒なことだ。最も、タイガースもそういう傾向にあるのであれこれ言えた義理ではないのだが。

1日
今日の大阪は寒かったが、それでも近所の桜は満開に近づきつつある。いつ見ても美しいものだが、人生も終盤に差し掛かるとそう単純でもないという話を聞いた。俺はあと何回この桜の花を見ることができるのだろうか?更に言えば、俺は来年この桜の花を見ることができるのだろうか?美しさの中にそんな一抹の寂しさがあるのだと言う。桜の花をただ美しいと感じること、それはとりもなおさず若さの証明であり、特権だ。

翌月の雑記へ