SM 110.com 携帯版トップページへ

SM 110.com パソコン版トップページへ


はじめまして。

yahooの検索から拝見しました。

ちょっと誰かに話したくてメールさせていただきました。

私には、今ご主人様がいらっしゃいます。

ちなみに私は独身です。

SMの世界では、よく非日常という世界が使われますが、私は、そんな風に割り切れず、

いつも好きな人はその時一人です。

この夏の終わりまでお仕えしていたご主人様は複数のパートナーをお持ちの方でした。

そのことで、随分、悲しい思いもたくさんしました。

でも、近くに住んでいたおかげで一緒に過ごす時間がたくさんありましたので、気がつ

くとズルズルと月日がたっていました。

もう既に、SMどころか普通のセックスさえしていない状態でした。

確かめるべくもなく、時々会う他のMの子たちとはしており、結局私は単なる雑用係り

になっていたのでした。

それでも、一人になる勇気がなくとどまっていましたが、この度めでたく新しいご主人

様が出来ました。

その方は、私一人だとおっしゃって下さることもありとても精神的には満足できるので

すが、今までの方よりも少し距離があるのと、お相手がお忙しいのでそれほどゆっくり

過ごせる時間が取れずに、寂しい時間が過ぎていきます。

もちろん、とても好きな人がいてきちんとこちらを向いてくれているというのがシアワ

セなことだと思っていますし、贅沢だというのもわかっています。

たぶん、今までの方が不思議な位一緒にいられたので特にそう感じるのかもしれません

が・・・・。

かといって、他に好きな人も出来るはずもないのです。

一人で過ごす時間も大好きですが、年末年始とどうしよう・・・。

スミマセン、突然の一人ごとで・・・。



はじめまして、shadowです。

返事にあたってはメールを50回読み返した。

単なる独り言で、別に何かを訴えるつもりはなかったのかもしれないけれど、私なりに

思うところを書かせてもらいます。

お節介かもしれないが、行動には行動で返したい。

きつい言葉がありますが、どうか気を悪くしないで下さい。

読んでいて特に印象深かったのは以下の言葉です。

「気がつくとズルズルと月日がたっていました」

「結局私は単なる雑用係になっていたのでした」

「それでも、一人になる勇気がなくとどまっていました」

「かといって、他に好きな人も出来るはずもないのです」

他に指摘するまでもなく、上記が・・・さんの人間像を如実に表しています。

まず第一に、主体性というものを全く感じない。

主体性がないということと、従うということは必ずしもイコールではありません。

世のS諸氏は主体性のある女性に従われることに、より多くの喜びを感じるものです。

ツンと澄ましたやり手のキャリアウーマンに奉仕させてみたいなど、その典型と言える

でしょう。

初心者のご主人様は別にして、SMの世界に長く身を置いている人ほど、主体性の強い

女性に奉仕されたいと願うもので、俗に言うジャジャ馬慣らしというやつです。

まさに調教そのものですね。

そこで一つアドバイスしたいのが、これからは主体性ということについて少し意識して

みて下さい。

ただし勘違いしてはいけないのが、主体性を持つということと、反抗的になるというこ

とは全くの別物です。

じゃあ、主体性とは一体何なのかということになってくるけど、これは書き始めるとき

りがないので専門書にゆだねるということでご勘弁願いたい。

代表的な著書を紹介しておくと「7つの習慣(スティーブン・R・コビー著)」などが

有名です。

M女性が主体性を持つというのは二人の主従関係に彩りを与えるし、SMプレイにおい

てのスパイスにもなります。

更には私の知る限りおいて主体性を持ったM女性は、そうでない場合に比べて良好な主

従関係が長続きするというマンネリ防止の一面も備えています。

ご主人様の命令を何でもかんでもただ「はい、はい」と頷き実行することが、必ずしも

良好な主従関係の構築にはならないのです。

ここらはご主人様を飽きさせないためのM女性のテクニックにもなるわけですが、その

キーワードの一つが「主体性」です。

これについてはいずれコラムで述べることにしますが、とりあえず上記のような傾向に

あるということだけは覚えておいて下さい。

二点目は、非常に悲観的であるということです。

もっと楽観的になれと脳天気に言うつもりもないし、仮に言ったところですぐには無理

だろうけど、余りに極端に走ってはいけない。

「かといって、他に好きな人も出来るはずもないのです」とあるが、これはなぜか?

何か特別な事情があるのかもしれないが、この一言はM女としての幸せの可能性の扉を

自らでブチ壊している。

あるいは、それ程までに今のご主人様を慕っているのか?

私にはとてもそうとは思えない。

寂しくて、悲しくて、新しいご主人様に仕えたはずなのに君はまた寂しい思いをしている。

君が変わらなければ、同じことを延々繰り返すことになるぞ。

いいか、M女としての幸せを掴むにはご主人様の愛情のみでなく、君自身の努力も必要だ。

文面からは全くそれが感じられない。

他にも言いたいことはあるが、あと一点だけ書いておきます。

「とても好きな人がいてきちんとこちらを向いてくれているというのがシアワセなことだ

と思っていますし、贅沢だということもわかっています」と君は書いている。

しかし、これは違う。

君がご主人様のことをとても好きで、そのご主人様が君の方をきちんと向いてくれるとい

うのは贅沢でも何でもない。

それは当たり前のことだ。

ご主人様から君一人だけだと言われたことを今の心の支えにしてるようだけど、あまりに

寂しい気持ちが募るようならそれなりの勇気も必要だよ。



「非日常」という言葉があるけれど、全くの非日常よりも「日常の中の非日常」こそがS

Mの醍醐味だと私は思います。

これについてもいずれコラムで書きます。



私にはこれくらいのことしかできないけれど、有意義な年末年始をお過ごし下さい。



SHADOW