その日プレイのために同市にある中堅シティーホテルの一室を取っていた。
昼食を兼ねて一階で軽食を食べていると携帯が鳴った。
彼女は対応している。
いたずらではないようだ。
「・・・・・・の・・・号室に4時に来て下さい」、そして電話を切った。
大胆なことをしているのもかかわらず、彼女は冷静に見えた。
その後もぽつぽつと携帯が鳴った。
五十枚写真をバラまいて3時までにアポをとったのは13人だ。
私が思ったよりも少ない数字だった。
おそらく実際に来るのはこの内の半分程だろう。
3時30分になり、私と江理は部屋に入った。
江理は高ぶっているらしく、「おしゃぶりしてもいいですか?」と聞いてきた。
「我慢しろ、もうすぐたくさんしゃぶれるんだ」と答えるとしがみついてきた。
程なくして最初の男が部屋をノックした。
毛を茶色に染めていて、今時の遊びなれた大学生という感じだ。
私の顔を見て少しびっくりしたようだ。
そんな彼を部屋に導き入れ、これはSMプレイであることを私が説明した。
返るかと思いきや、「前に5Pをやったことがある」と強がった。
江理のミニスカートから伸びているむっちりした脚も引き留めるのに一役買っているのだろう。
真赤なルージュとマニキュアのいい雰囲気だ。
結局部屋に来たのが13人中11人、残ったのが6人だった。
まあ、こんなもんだろう。
ちなみに最年長は50代とおぼしき会社員だ。
4時になったのでドアをロックして皆にコンドームを配った。
「さあ、始めていいよ」と声をかけたが、皆モジモジして誰も江理に近づかない。
だから私は江理に目隠しをして、服を一枚一枚自分で脱ぐように命じた。
江理のストリップショーも見物だったが、私には男性諸氏の横顔の方が面白かった。
大人ぶっている大学生も、生唾を飲んでいる。
遅れてきた男がドアをノックしているが無視した。
江理がうすピンクの乳首を晒したとき、最年長の男性が江理の乳房にかぶりついた。
さすがにおじさんはパワーがある。
皆も負けじと江理に群がる。
携帯が鳴った。
「今、部屋の前にいるんですけど...」。
こういう要領の悪い男はどこにでもいるものだ。
「もう始まってるんだよ。遅れてくるお前が悪いんだ」
私はそう言って携帯の電源を切った。
私は部屋の椅子に腰掛け、煙草に火を着けて江理の痴態を見守った。
ここから後は想像にお任せする。